本日はFASCINATE_THE R(大阪 心斎橋)とFASCINATE KYOTO(京都 河原町)の両店で取り扱っている各ブランドから、ブルゾンにフォーカスを当てたブランド別にセレクトしたアイテムをご紹介。
前回のジャケット編、コート編に続き、今回はブルゾン編ということでより実用性が高く長いシーズン着用可能であるブルゾン類から、耐久性や防寒性に優れたブルゾン類まで幅広くセレクトしております。
是非チェックして、ブルゾンをコーディネートの一部として加えてみてはいかがでしょうか。
伝統的なクラフトマンシップを概念に創造するOmar Afridi
相反する2つの言葉を組み合わせた造語 “Primitive Mode(プリミティブ=原始的、モード=流行)”を概念としてテクニカルなパターンを施したシルエットとデザインが特徴のブランド Omar Afridi(オマール アフリディ)。
どことなく伝統的なクラフトマンシップを感じさせるディテールを落とし込んだ着服は、2人のデザイナーのアプローチの仕方やロンドンという地が生み出すインスピレーションを彷彿とさせます。
そんな Omar Afridi の24-25AWコレクションの中から、オススメしたいブルゾンを2つピックしてご紹介いたします。
ミニマムでかつ洗練されたスチールブルゾン
軽くしなやかな羊革が使用されたコーデュロイのスチールブルゾン。
レザーアウターに含まれる分類なのですが、マットでざらついた肌触りが特徴のアイテム。
見頃全体に装飾やデザインは無く、敢えてミニマルな印象に仕上げているのが魅力です。
また、裏地にはレーヨン素材が使用されている為、レザーアウターとは思えない快適な着用感を感じて頂けます。
重量感漂う上質なレザーブルゾン
一切の無駄が無く引かれたパターンで縫製されたレザーブルゾン。
革が使用された首のリブはやや高めに設定されたデザインで、肌の露出面積を減らしたシルエットが特徴的です。
スクエアの様なルーズシルエットなのですが、裾には前後9本の中心高のダーツ線が施されており型崩れしにくいシルエットで着用時の立体感を助長してくれます。
ZIGGY CHEN 高度な縫製技術とブランド独自の素材感で世界観を表現
古来より伝わる中国の伝統的な精神と、西洋の衣服文化を混ぜたアイテムを手掛けて経年変化により味わい深くなるファブリックやボタンは全てオリジナルで制作する ZIGGY CHEN より、24-25AWシーズンもブランドらしい細かなギミックやテクニックを駆使したデザインをそのままに、素材感とデザイン性が高いアイテムを展開。
中でも ZIGGY CHEN の世界観が漂う素材感が特徴のブルゾンをピックしました。
丸みを帯びたコットンベロア素材のボンバーブルゾン
身幅と袖を大胆に大きくしたルーズシルエットが印象的なショートボンバーブルゾン。
シンプルなデザインでありながらも、拘られた首元の開きや丸みのあるシルエットがフェミニンなニュアンスが魅力。
ブランド独自のエッセンスを感じる花柄をプリントしたコットンベロア素材は、洗いをかけることで生まれる細かいシワで独特の風合いとヴィンテージ感を表現しております。
また、柔らかくドレープ性に富んだ軽やかな生地感なので寒さが厳しい冬場に重宝したい一着。
古来中国の織物を彷彿とさせる柄のショートブルゾン
古来中国の織物の柄を彷彿とさせる非常に個性的なファブリックが特徴のショートブルゾン。
この柄は幾何学的な模様にも自然的なイメージを持った模様にも見える、複雑な中に多面的な世界観を漂わせる秀逸なブルゾンとなっています。
ブランドの中ではショートボンバージャケットに分類されるブルゾンなので使い勝手が良く、細部まで拘られたディテールとシルエットが魅力。
身幅はかなり幅広にデザインされており、裾元にはバックでプリーツが施されているので収まりが良く、インナーを選ばずご着用可能な汎用性高い一着です。
同じデザイナーが手掛ける、文化に着目したワードロープ JAN-JAN VAN ESSCHE & O PROJECT
JAN-JANVANESSCHE氏自身の名をブランド名にしたJAN-JAN VAN ESSCHEと、ユニセックスブランドである O PROJECTより、多くのコーディネートに取り入れやすいブルゾンを各ブランドからピック。
同じデザイナーながら、着用シーンやバックグラウンドの違いによって生まれる小さくとも確実に存在する世界観の違いがあります。
文化的な意味合いをミニマルに表現しつつも縫製箇所をできる限り取り除く事で、着用者の快適さを追求するブランドコンセプトをブルゾンに落とし込んだアイテムをセレクトしたので是非感じて下さい。
JAN-JAN VAN ESSCHE 2wayで楽しめるオイルドコットン&ボア ブルゾン
オイルドコットンリップストップとウールボアのコンビネーションが新鮮な2wayリバーシブル仕様のブルゾン。
オイルドコットン面では、首元や裾から覗くボアが柔らかなアクセントになっており、ボア面では、ポケットなどのパーツにオイルドコットンを使用し、ミリタリーらしい無骨さをプラスしています。
また、ボアのナチュラルなカラーが、JAN-JAN VAN ESCCHEらしい優しい雰囲気を醸し出しつつ、ミリタリーのタフな要素も兼ね備えた、他にない汎用性感じる一着です。
O PROJECT シンプルな中に多くの拘りを落とし込んだコーデュロイ生地のブルゾン
コーデュロイ生地で製作された丸みを帯びたシルエットが特徴のショートブルゾン。
ワードロープさ漂う風合いのコーデュロイ特有の畝がひとつひとつ大きくデザインされており、一般的なものに比べて強い存在感と重量感があります。
パターンメイクはミリタリーテイストなものが採用されており、胸ポケット+アームポケットの多機能なデザインが配備されたユーモア溢れるブルゾンかつブランドらしいワードロープさを感じれる一着です。
Maison MIHARA YASUHIRO キャッチーな世界観とユーモア溢れるデザイン力を体現
既存の枠にとらわれない発想や、深く踏込んだデザインワークに重点を起き、若い層から絶大な人気を誇るMaison MIHARA YASUHIRO からブランドらしいブルゾンをピック。
ドメスティックブランドならではの、日本の文化を取り入れたデザインやディテールが随所に落とし込まれたクリエイティブ力高いアイテムに注目。
絶妙なシルエットで統計されたMA-1ベースのブルゾン
MA-1シルエットをベースにブランドが得意とするヴィンテージ加工が施されたブルゾン。
ショート丈なのですが、ゆったりとしたシルエットで設定された絶妙なシルエットが魅力。
ヴィンテージ加工を施したデザインにストリートライクの様な風合いと表情は、他のMA-1の中でも表現しがたいユーモア感と高いデザイン力を感じれます。
日本の文化に馴染みあるスカジャンをベースにしたブルゾン
Maison MIHARA YASUHIROのウェアコレクションの中でも、毎シーズン人気の高い日本の文化に馴染みあるスカジャンをベースにしたブルゾン。
2024-25awでは、虎のグラフィックが刺繍で前後にデザインされています。
また、今シーズンからは日本の首都を象徴する「東京」をイメージした「Tokio」が背面に刺繍された日本を感じれるアイテムとなっています。
構築的過ぎないイメージを着服で表現 nude:masahiko maruyama
今期も、ブラックを基調に素材その物の風合い・手触りを大事にし、"nude:"のブランド名のように過剰なデザインではなく、シンプルなデザインとシルエットに独特のデザインを落とし込んだアイテムの中からブルゾンを2着ピック。
一見シンプルなデザインのブルゾンですが、細部に拘られたブランドらしいディテールが詰まったブルゾンをご紹介いたします。
ブランド独自の素材感が目を引くブルゾン
マットな光沢感が漂うコットンナイロン素材のオーバーサイズボンバーブルゾン。
ブラックを基調に素材その物の風合い・手触りを大事にしているブランドならではのクリエイティブクリエイティブ力が表面から感じ取れる仕上がりの一着。
後ろ身頃に定番デザインのブランドタグが施されており、あまり類を見ないブランドらしさが前面に表現されています。
また、見頃がやや長く設定されたシルエットと細身ながらもスッキリとした袖が特徴のブルゾンとなっています。
テクニカルなフーデッドデザインが普遍的な美しさを醸すブルゾン
大きめなフーデッドがデザインされたヘビージャージーコットンを使用したブルゾン。
肌の露出面積を減らしたシルエットが魅力のブルゾンでかつ大きめなフーデッドがデザインされているので、好みでスタイル変化が出来るのが特徴です。
袖部分の断ち切りの生地を重ねたデザインもブランドコンセプトらしさを感じる印象的なアートの様な一着です。
また、保温性に優れたヘビージャージーコットン素材が使用されており、長くご愛用頂けるアイテムとなっています。
JULIUS 混濁とした世界観で表現するダークな表情
24-25aw コレクションテーマである [disarray;] を感じられるブルゾンとブランドらしさを残した長くご愛用頂けるデザインのブルゾンをピックしました。
「混乱」をJULIUS独自の解釈と表現方法でデザインされたコレクションの中からブランドコンセプトも漂うブルゾンは、ミニマルな表情は共通していますが、双方からは異なる雰囲気が漂います。
根底にあるブランドの真髄は変わることなく、複雑な要素を孕んだ2つのブルゾンをご紹介します。
大胆で美しい複雑なパターンが異彩を放つブルゾン
先にご紹介するのは存在感を放つオーバーサイズシルエットの中綿ボンバーブルゾン。
前身頃から袖に掛けてJULIUSらしい大胆で美しい複雑なパターンと光沢あるナイロン生地が特徴です。
黒を基調としたダークトーンなカラーパレットで描く事を軸にしたブランドの世界観が表面から漂う一着に仕上がっています。
また、全面的に光沢ある生地が使用され、ミリタリーアイテムであるMA-1をベースにしたかの様なパターンと軽さのあるナイロンタフタで製作されたボリュームの割に軽量で着心地の良さがよい点がこれから来たる秋冬に着回せる活用性の高さも兼ね備えてます。
秀逸でかつ繊細なグラフィックデザインが施されたサテン ブルゾン
次に、サテンを使用した光沢感がある素材感にコレクションテーマである [disarray;]をイメージしたグラフィックプリントが落とし込まれたブルゾンをご紹介。
グラフィックデザインで「混乱」を表現した秀逸でかつ繊細な技術が魅力。
サテン生地特有の風合いである重厚感と鈍い光沢感が、ブランドコンセプトと相性良く馴染んだ仕上がりになっています。
裏側は単色のブラックになっており、気分やスタイリングに合わせて2wayで楽しんでいただけます。
D.HYGEN 耽美的でリリシズム感じる中毒性高い世界観
ベーシックなスタイルを解体、再構築し、マイナスイメージをも“美”とする独自の耽美感を加えた中毒性のあるリアルクローズが他のブランドと一線を引くD.HYGENより、日常で着回しが効くブルゾンをピック。
今回は、ファスナーで体温調整がしやすく様々なコーディネートに取り入れやすい汎用性に優れたブルゾンをセレクトしたのでご紹介いたします。
立体的に統計されたパターンが著しいブルゾン
一目で感じるインパクのある生地感が特徴のブルゾン。
無地ブラックの起毛をかけたコットンビエラをポリエステルサテンとキルティングでドッキングした上からオパール加工で表のコットンビエラを溶かすことでダメージを与えた繊細な技術が詰まったブルゾンに仕上がっています。
複雑なワンピースパターンで動きやすく立体的に仕上げたデザインやダーツを駆使し立体的に仕上げたフラップ付のポケットが唆られるリアルクローズな一着。
ギミックデザインとウール裏毛生地が特徴のブルゾン
肌触りが良く柔らかく仕上げたウール裏毛生地のブルゾン。
ブランド定評の無撚糸裏毛をさらに保温力と軽量に仕上げられるウール糸を使用して編み上げられた着用者に配慮されたブルゾンとなっています。
高く設定した衿は折り返してネックウォーマーの用に着用したり、折り返さずにバラクラバの様に着用することも可能でかつファスナーが2つ配備されたギミックデザインがスタイルの変化を助長してくれます。
DEVOA 人体構造に基づいたパターン設計
DEVOAでは人体工学に基づいたパターンメイクが特徴のアイテムを数多くリリースしており、身体に沿ったラインやシルエットが魅力のブランド。
今回、DEVOAからピックしたブルゾンは、オーバーシルエットでありながらも上記でも述べた統計されたパターンメイクが感じられるフライトジャケットをベースにしたブルゾンをご紹介いたします。
ヴィンテージライクなキルティング ブルゾン
軽量のナイロンを使ったキルティングがめぼしいブルゾンをピック。
古いヴィンテージのフライトジャケットから着想を得た、リメイク風のデザインにブランド独自のパターンメイクが施された魅力に詰まった一着。
袖口はリブ、首元と裾部分にはオーストラリアのシープシャーリングを使用し防寒性に優れております。
また、シルエットはルーズフィットで着丈はコンパクト、裏地には今季のコレクションをイメージしたグラフィックがプリントされています。
高級感漂う上質なウールギャバジン ブルゾン
MA-1 フライトジャケットをベースにしたウールギャバジン素材のブルゾン。
フロントはエクセラファスナーのダブルジップでフラップをアクセントにしたデザインを施し、着丈はややコンパクト、シルエットはリラックスフィットで制作されています。
国産のウール100%のギャバジン素材が使用され、ウルトラブラックと呼ばれる濃色の黒として特殊加工を施した細部の拘り、そしてとても柔らかく、ドレーピングが綺麗でクラシックな雰囲気を醸し出しています。
The Viridi-anne 趣あるノスタルジーさを加えた絶妙な調和
ディテールデザインと、シルエットのバランスが絶妙な調和でありノスタルジーを感じさせるThe Viridi-anneより、ネックデザインが特徴のブルゾンをピックしてご紹介。
「違和感を感じさせる普通ではないもの」を作り続けているブランド独自のディテールが伝わるブルゾンを、今季の中から厳選してピックしております。
厚手な生地感で冬場に重宝したいブルゾンなので、これから来たる時期にオススメです。
抜群の存在感を放つ主役級のレザーブルゾン
表面にナッパラン加工を施した、ワイルドなムートンレザーのブルゾン。
袖丈は指先が隠れるほどの長さですが、通常は5cm程度折り返して裏地のボアを見せて着用するのがおすすめのブルゾン。
ネックデザインの高めのボア素材リブが特徴の一着となっています。
シルエットはリラックスフィットで、タフで無骨なイメージを表現しながらも見た目では想像し難い軽量で、保温性にも優れた抜群の存在感を放つ主役級の一着となっています。
ユーザビリティーが極めて高いブルゾン
小松マテーレが開発したAQUA DIMAという生地を採用したブルゾン。
透湿性、耐摩耗性を兼ね備えたユーザビリティーが極めて高い一着。
パデット仕様ですので保温性も高く、蒸れは表地が解消するという完璧と言えるほど生地相性が良く考えられたブルゾンに仕上がっています。
また、ネック、裾元、袖口にはコットンリブを搭載し程よいフィット感で着用可能で、ブランドらしいディテールの前身頃が最大の魅力。
今回ご紹介したブランドはFASCINATE_THE R(大阪心斎橋)でFASCINATE KYOTO(京都 河原町)ご覧いただけますので、ぜひご来店いただき、直接アイテムをお手に取っていただければと思います。
また、遠方の方は通販もご利用いただけますので、そちらも是非ご利用ください。