
伝統的なテーラリングと詩的な脱構築を融合させた独自の美学が魅力的かつベルギーのアヴァンギャルドな気質を色濃く受け継ぐブランド
Ann Demeulemeester(アンドゥムルメステール)から、2025年春夏シーズンの最新コレクションで展開されたアシンメトリーテーラードジャケットをご紹介します。
本記事では、2025SSコレクションの特徴を深掘りしながら、アシンメトリーテーラードジャケットの魅力やサイズ感、コーデ例に至るまで徹底解説。オンラインストアはもちろん、大阪・京都の実店舗でも購入可能ですので、どちらの方法で入手したい方にも役立つ情報をまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
- 1 : 2025SS「The Dialogue of Another Day」コレクションの世界観
- 2 : アイテム紹介:GALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKET / 2510MJA28
- 3 : どんな人におすすめ? 想定するスタイルやターゲット像
- 4 : コーディネート例:アシンメトリージャケットを活かす着こなし3選
- 5 : スタイリングを組む時の4つのおすすめポイント
- 6 : 購入前のQ&A:よくある疑問・不安を解消
- 7 : EC&店舗案内:Ann Demeulemeesterの取り扱い情報
- 8 : まとめ:詩的な脱構築を日常に取り入れる楽しさ
- 9 : 今回紹介した商品の一覧はこちら
- 10 : Ann Demeulemeester の商品一覧はこちら
2025SS「The Dialogue of Another Day」コレクションの世界観

2025SSは、ステファノ・ガリッチ(Stefano Gallici)がクリエイティブ・ディレクターとして
本格的に手掛ける3度目のフルコレクション。
シーズンテーマは「The Dialogue of Another Day(別の日との対話)」と題され、
“失われ、見出されたもの(Lost and Found)”や、
歴史と反骨精神の衝突を示す「Regency vs Punk」の要素をはじめ、
青年期の発見(Teenage Discovery)やブランド自体をマインドスケープとして捉える視点など、
複数の概念が重層的に組み合わされた世界観を展開しています。
ガリッチは、アーカイブを単に模倣するのではなく、
そこから新たな意味を見出すプロセスを「何かを失い、何かを再び見つける」という視点で捉えており、
このコレクション全体にも“過去への敬意と現代的な解釈”が鮮明に反映されています。
Lost and Found(失われ、見出されたもの)
ガリッチが語る「Lost and Found」は、単にアーカイブを振り返るだけでなく、
ブランドが積み上げてきたテーラリング技術や脱構築の美学を、
現代の視点で再編集する行為を象徴しています。
具体的には、アン・ドゥムルメステール本人が築いた
アシンメトリー・フェザー・リボンといったシグネチャーを「再発見」し、
新しい素材やシルエットで再構築することで、
“伝統と今”が共存する独特の詩的世界を表現しています。
Regency vs Punk(歴史と反骨精神の衝突)
今回のコレクションでもう一つ顕著なのが、リージェンシー風の優雅さと
パンク/グランジ的な要素をあえて混在させるアプローチです。
フリルやレースなどの古典的ディテールと、ダメージデニムやレザーベストといった
ロック/パンク要素が意図的に衝突することで、ロマンティックなのに反骨的という
アンドゥムルメステールらしい“詩的な緊張感”を際立たせています。
これは単なる奇抜な融合ではなく、過去(Regency)の洗練と今(Punk)の生々しさを
衣服のなかに同居させることで、着用者自身が多面的なスタイルを楽しめる点に本質があります。
いわば「失われた優雅さ」と「見いだされた反逆性」を同時に感じさせることで、
コレクションテーマの「The Dialogue of Another Day」を強く体現しています。
アイテム紹介:GALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKET / 2510MJA28
ここからは、今回のメインアイテムである2025SSコレクションを象徴する
GALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKETについてご紹介します。
ぜひ、GALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKETの魅力を感じてください。
アシンメトリーと脱構築の融合
最大の特徴は、名前にもあるASYMMETRIC(アシンメトリー)なフロントデザインと、
DECONSTRUCTED(脱構築)をベースとしたパターンワーク。
伝統的なテーラードジャケットの概念を意図的に崩し、
フロントボタンの位置やラペルの形状を左右で微妙にずらすことで視線を引きつけるドラマ性を演出しています。
また、内側には留め具(クローシャー)を配置するなど、見た目のアンバランスさとは裏腹に着用感は安定。
“制御されたカオス”と呼ぶにふさわしい構造が魅力であり、25SSコレクションテーマがより濃く反映されています。
素材:レーヨン+ウールの絶妙ブレンド
素材には、レーヨン79%、ウール21%という混紡生地が採用されています。
レーヨン由来のドレープ性と吸湿性に加え、ウール由来のなめらかでしっとりとした質感が合わさり、
軽やかでありながら深みのある表情を実現。
個性的な手触りを楽しめる点がポイントです。
素材や生地感からも、他のブランドと一線を画しています。
この“見た目の繊細さと、実際の着心地の良さ”というギャップこそが、
2025SSの狙いである「機能性と詩情の両立」を体現しています。
真夏には少し厚手かもしれませんが、春先から秋口まで幅広く着回しができる絶妙な生地感に仕上がっています。
スリムフィット&サイズ選びの自由度
本ジャケットは、スリム寄りのややタイトシルエットで作られているため、ジャストサイズで着るとシャープなIラインが強調されます。
ただし、好みによってはワンサイズ上げてインナーにゆとりを持たせたり、あえてルーズ感を出して“脱構築”の面白さをより強調する着こなしもおすすめ。
シルエットに関しては、以下のようなポイントを意識すると更に魅力を纏った着こなしができます。
- タイトに着たい場合:ウエストラインが強調され、モダン&シャープな印象に。
- ゆったり着たい場合:ワンサイズアップで袖や肩のラインに余白が生まれ、アシンメトリーが一層際立つ。
レーヨンやウールの柔らかい落ち感が、シワさえも“計算された陰影”として魅せてくれるため、 サイズアップで生まれる余白はマイナス要素になりにくいのも魅力です。
ブランドシグネチャー:グログランリボン
アンドゥムルメステールのアイコニックなディテールのひとつが、黒のグログランリボン。
GALM LIGHTジャケットでは、あくまで控えめなポイントとして配置され、全体のモノトーン構成を乱さないように配慮されたデザインとなっています。
リボンは機能的な留め具としても装飾的なディテールとしても機能し、
ブランドが得意とする“詩的な不完全さ”を暗示させる重要なエッセンスです。
スタッフコメント:
「クラシックな雰囲気を纏いつつデザイン性も兼ね備えた秀逸な一着。
ブランドを象徴するカラーならではの独特な雰囲気が楽しめる。
デザインがそこまで強調されていないジャケットなので、多くの方におすすめ。
暑さが厳しい夏場以外の季節に長く着用できるのもうれしいポイント。」
どんな人におすすめ? 想定するスタイルやターゲット像
アンドゥムルメステールのジャケットは、ラグジュアリーと前衛性が共存する魅力があります。 一般的なテーラードジャケットに比べるとややデザイン性が高いため、 どんな方が購入を検討すべきかやどんなスタイリングがマッチするかをあらかじめイメージしておくと安心です。
アート・音楽好き&モード好きの感性に刺さる
ガリッチが強く影響を受けているように、音楽やアートに造詣の深い層は、アシンメトリー&脱構築といったデザインに共感しやすい傾向があります。
ロックやパンクを好む方は、黒のジャケットにダメージデニムやレザーパンツを合わせる“攻めのスタイル”が似合うでしょう。
また、コレクションテーマにもあるように「ティーンエイジの発見」という視点で、
若き日の反逆精神を思い出しながら取り入れるのも面白いかもしれません。
シンプルコーデを格上げしたい大人のモード派
普段はミニマルな着こなしを好む方でも、一枚エッジの効いたジャケットがあるだけで劇的な変化を楽しめます。
特にGALM LIGHTジャケットのように素材自体がラグジュアリー感を持つアイテムは、
白Tシャツ+スリムパンツというシンプルな組み合わせに羽織るだけで、ぐっと洗練されたムードに。
フォーマルシーンに取り入れればカジュアルな雰囲気を纏いつつ知的な大人の印象も与えられます。
コーディネート例:アシンメトリージャケットを活かす着こなし3選
ここではGALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKETを中心としたコーディネートを3選ご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
ベストを合わせたクラシックモードスタイル
まず初めにご紹介するのは、ベストを軸にクラシカルな雰囲気を醸し出すモードスタイル。
深みのあるカラーリングや、すっきりとしたシルエットが特徴のシャツとパンツを合わせることで、端正な表情が際立っています。
さらに、マテリアルの上質感が引き立つシャツを組み合わせることで、全体に統一感とエレガントな雰囲気も纏わせています。
足元は細部まで作り込まれたシューズを選ぶことで、セットアップのような完成度を高め、都会的なムードの中にクラシックな要素をバランスよく加えました。
ブランドらしい反骨精神漂うパンク×ロックスタイル
次にご紹介するのは、ブランドらしい反骨精神を纏いつつパンク×ロックの要素を強調させたスタイル。
随所に施されたダメージ加工のTシャツとデニムパンツは、パンク×ロック特有の鋭いムードを感じさせ、個性的なディテールがアイテム一つ一つの存在感をより濃く放ちます。
足元には重厚感のあるブーツを合わせることで、力強さとモード感を同時に演出。
アンドゥムルメステールの持つ反骨精神とアーティスティックな世界観が、コーディネート全体を大胆かつ印象的なスタイリングに仕上がっています。
また、キャップの存在感も本スタイリングのワンポイントに。
ミリタリー要素を加えたモードスタイル
最後にご紹介するのは、ミリタリー要素とモード感を絶妙に融合させたスタイル。
カーゴパンツに施された大きめなポケットディテールやボンテージデザインなどが、ミリタリーの機能美を想起させつつ、シルエットはシャープで洗いざらしのような粗野さを演出。
アンドゥムルメステールならではの繊細なラインが全体を引き締め、上質なブーツと合わせることで、都会的なエッジと力強さが際立つコーディネートに仕上がっています。
また、ブランドの世界観と実用的な一面を兼ね備えているのも魅力です。
光沢感と重量感あるレザーのバックもワンポイントに。
スタイリングを組む時の4つのおすすめポイント
カラーコーデのバランス
モノトーンがベースとなるため、一気に差し色を多用するとジャケットの世界観が崩れてしまいます。
差し色はバッグや小物、ソックスなど“面積の小さいパーツ”に絞り、“アクセントとして強調”するのがベターです。
また、デザインとディテールの柄や色を差し色に使うと、アヴァンギャルド感が一段と引き立ちます。
レイヤリングで陰影を作る
アンドゥムルメステールのジャケットはドレープやアシンメトリーとの相性が抜群であり、異素材との組み合わせもオススメ。
薄手のロングカットソーや丈違いのシャツをレイヤードすることで、
“動きのある陰影”を演出できます。
春夏であればリネンやコットンの軽い素材を合わせ、夏秋であればシルクやレーヨンのしなやかさを加味すると、季節感もバッチリです。
シルエットを意識する
アシンメトリーでスリムなジャケットを着るなら、ボトムスをワイドにしてAラインを作るのも面白いですし、
あえて同じく細身にしてIラインを強調するのもオススメです。
自分の体型や好みに応じて、上下のバランスを微調整すると、無理なくスタイリッシュに見せることができます。
小物やアクセサリーの役割
アンドゥムルメステールの世界観をさらに彩るなら、帽子や鞄などの小物、ネックレスやリングなどのアクセサリーを取り入れるのもおすすめ。
逆に何も着けずにミニマルな引き算をするのも、ジャケットのディテールを際立たせる手段です。
いずれにせよ、“詩的な余白”を残すのがこのブランドの真骨頂と言えます。
購入前のQ&A:よくある疑問・不安を解消
Q. どんなスタイルに合わせやすい?
A. ベースが黒のテーラードジャケットなので、モノトーンやダークトーンのアイテムが最も相性抜群です。
差し色を取り入れる場合は、バッグやシューズなどのアクセント程度に抑えるとジャケットの世界観を損ねにくく、
またコレクションの「パンク」要素を活かしたければ、ダメージデニムやバンドTシャツのようなロックテイストとも容易に組み合わせられます。
ビジネスカジュアル寄りに着こなすなら、白Tシャツやシャツを合わせてシンプルにまとめると◎。
Q. サイズ感はどう選べばいい?
A. スリム寄りの仕立てが多いため、ジャストサイズでシャープに着こなすか、ワンサイズ上げでゆとりを持たせるかはお好みに合わせて選べます。
特に、今回ご紹介した GALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKET は身体に沿うラインが強調されるので、
スリムに着たい場合は通常サイズ、リラックス感を出したい場合は上のサイズを検討すると良いでしょう。
Q. 季節的にはいつ着られる?
A. 春夏向けとされている生地も、実際には多少の厚みがある場合が多く、春先~秋口がベストシーズンです。
真夏の昼間は暑さを感じるかもしれませんが、夜間の外出や冷房の効いた室内では活躍しやすいアイテムと言えます。
冬場はインナーに厚手のニットを合わせたり、上からコートを羽織ることで対応可能ですが、
あまりオーバーサイズになりすぎるとジャケット本来のシルエットが損なわれる恐れもあるのでご注意を。
EC&店舗案内:Ann Demeulemeesterの取り扱い情報
ECサイト & 実店舗のご案内
ECサイト:
FASCINATE オンラインページからオンライン購入が可能です。
実店舗:
大阪・京都の店舗に在庫がある場合、試着して質感やサイズを確かめられます。
スタッフがAnn Demeulemeesterの世界観やコーディネート提案を丁寧にご案内しますので、気軽にお声掛けください。
オンライン問い合わせ:
ご利用ガイドからオンラインの使用方法やお問い合わせなどのご質問にお答えします。
国内外への配送も対応しており、海外のお客様も購入しやすい環境を整えています。
まとめ:詩的な脱構築を日常に取り入れる楽しさ

2025SSコレクションでは、ステファノ・ガリッチの指揮のもと、
「Lost and Found」,「Regency vs Punk」,「Teenage Discovery」といった多層的なテーマを掲げつつ、
“脱構築”と“機能性”を高次元で融合させたAnn Demeulemeesterの真髄を存分に堪能できるシーズンです。
中でも、今回ご紹介した「GALM LIGHT ASYMMETRIC DECONSTRUCTED JACKET」は、
アシンメトリーを大胆に取り入れたデザインと
レーヨン×ウールの質感が相まったブランドならではの魅力を秘めています
「黒を基調としたモードはハードルが高そう…」という印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、
実際は思いのほか取り入れやすいアイテムとなっています。
もし少しでも興味を持った方は、ぜひお早めにオンラインストアをチェックするか、実店舗(大阪・京都)で試着のうえ購入をご検討ください。
今回紹介した商品の一覧はこちら
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