CROMAGNON 25-26AW フーデッドコートセットアップスタイル -FASCINATE

本日はFASCINATE_THE R(大阪心斎橋)にてお取り扱いしております CROMAGNON(クロマニヨン) より、25-26AWコレクションで展開されたフーデッドコートを主役にしたスタイリングをご紹介いたします。
今回使用した各アイテムについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

生地選びからこだわられたフーデッドコート

25-26AW コレクションのキーピースとして展開されたフーデッドコート。
80〜90年代を思わせるルーズさをベースに着丈を短く設定し、ワイドからストレートまで幅広いボトムと好相性。
冬の重ね着でももたつきにくいバランスです。

首元は開きを少し広く取り、立体成形した襟〜フードへ自然につながる設計。
ハイネックニットやマフラーと干渉しにくく、レイヤード前提の実用性がきれいに担保されています。
また、襟は立体的に作られており、フードへと流れるラインが崩れにくいので、フロントを開けても閉めても見え方が整います。
フロントのボタンは水牛ボタンを採用。
ポケットや付属は過剰に主張せず、素材とシルエットの良さを邪魔しないミニマルなデザイン設計となっています。

シルエットは、ゆったりとしたルーズフィットに設計。
身幅と袖周りには厚手ニットを無理なく着込めるゆとりを確保しつつ、着丈はショート丈に。
視覚的な重心が上がるため、ワイドパンツと合わせても野暮ったくならず、ストレートやテーパードでは脚がすっきり長く見えます。また、肩幅・身幅に対して丈が長すぎないので、座ったときや車移動時も取り回しが軽快です。
正面から見たシルエットと真横から見たシルエットで、ボリューム感が異なる点も魅力。
今回のようにやや厚手のニットをインナーに合わせても収まりがよく、全方位から見てもバランスが崩れないスタイリングとなっています。

生地はインドの手織り機で織り上げたハンドウーブン・ストライプを使用。
著名メゾンにも生地を供給する工場で、デザイナー西田氏が現地の職人と直接やり取りしながら制作を進めた背景があります。
ブラウンの横糸に、ブラックとネイビーの縦糸を組み合わせた太ピッチのストライプは、見る角度や距離で濃淡が揺れ、フェード感のある陰影を生みます。
また、太番手の糸を用いた手織りならではの凹凸と不均一性があり、機械織りでは出しにくい触って分かる立体感が特徴です。表情はドライで、目付けに見合った安心感のある厚み。冬の主力アウターとして頼れる生地感です。

インナーには、独特の表情を表現したやや厚みの生地のプルオーバーニットをセレクト。
迷彩柄をイメージし、染色したコットンと無染色のリネンを組み合わせて編み立てる手法が施されたアイテムです。
シルエットはルーズフィットで、着丈は少しコンパクトに設定されているため、身体のラインにフィットする着用感を味わうことができ、他のニットと比べてより保温性を高めてくれます。

生地感はコットンリネン素材特有のシャリ感があり、秋の終わり頃から春先にかけて着用可能な素材です。
凹凸のある編み地が、その豊かな風合いをさらに際立たせ、スタイリングに独特な表情をプラス。
普段のスタイリングにサラッと合わせることで、立体感のある雰囲気を纏わせます。

今回アクセサリーとして、フロント部分にマグネットを内蔵し、クリップオンを簡単に着脱できる2WAY仕様のアイウェアをセレクトしています。
着用シーンや気分に合わせてスタイルを変えられるため、機能性と個性を両立したサングラスとして幅広いコーディネートに取り入れていただけるアイテム。
フレーム全体にはアンティーク加工を施し、ヴィンテージライクな風合いを演出。
着用するだけで顔周りの物足りなさを払拭し、スタイリング全体の完成度を底上げしてくれます。

円柱状フォルムが魅力のクロップドパンツ

円柱状フォルムで設計されたクロップドパンツ。
ただ太いだけのワイドではなく、横方向への広がりを抑えながら快適さも兼ね備えたパンツです。
立体パターンの知見を持つ西田氏らしい三次元的な設計で、シルエットが崩れにくく、動いても縦落ちがきれいに出るのが最大の特徴です。

シルエットはまるで円柱のようにすとんと縦に落ちる、構築的なワイドシルエット。
ブランド独自の立体的なパターン設計により、ワイドパンツ特有の横への広がりを抑制し、生地が持つ重みを活かして流れるような美しいドレープを生み出します。
これにより、正面からは縦のラインが強調され、あくまでもクリーンで洗練された印象に。
さらに、肌と生地の間に空間が生まれることで、まとわりつきのないストレスフリーな穿き心地も実現。長時間の着用でも快適さが持続します。

フロントはミニマルな面構えながら、裾に向かって裏地が見えるよう切り替えた二重構造がアクセントに。
このデザインは単なる飾りではなく、重厚な表地の印象を和らげ、視覚的な抜け感を演出するための計算された設計です。
さらに、緻密なパターンワークによって縫い目や切り替えの位置を最適化。ワイドシルエットにありがちな横への広がりを巧みに抑制し、すっきりとした縦のラインを強調します。
この考え抜かれたデザインが、ソックスやシューズとのコーディネートを一層楽しくさせ、スタイリングの可能性を大きく広げてくれます。

生地には、ジャケットと同様のインドの手織り機で織り上げたハンドウーブン・ストライプを採用。
セットアップで合わせることによって、視覚的により生地の風合いが際立ちます。
不均一な糸の節やわずかな織りムラが、機械織りでは出しにくい奥行きある表情を生み出すのがこの生地の最大の魅力です。

スタイリングに遊び心を添えるボーダー柄のニットレッグウォーマーも今回セレクト。
上部はフィット感の良いリブ仕様になっており、ずれ落ちを気にすることなく、たるませる／伸ばすの調整がしやすく、自在なアレンジが可能です。
今回のようなクロップドパンツとのレイヤードはもちろん、スニーカーに被せてボリュームを出すなど、足元のコーディネートの幅を大きく広げてくれるアイテムです。

足元には、ミニマルかつシャープなハイカットスニーカーを合わせています。
細身のワイズが描き出す、まるでブーツのようなスマートなシルエットが印象的です。アッパーはパーツの切り替えを最小限に抑え、シームレスな構造にすることで、研ぎ澄まされた美しさを実現しました。
無駄のないデザインとモードな存在感が同居するこの一足は、足元をスタイリッシュに引き締め、レイヤードが深まる秋冬のコーディネートにも絶妙に溶け込みます。