各ブランドからお盆休みに向けた入荷が続き、FASCINATE_THE R(大阪 心斎橋)の店内も、例年通りこの時期に最も商品が充実するシーズンを迎えました。
今週末も、皆様に多くの新作を手に取っていただけるよう準備を進めています。
いよいよ明日からお盆休み。帰省やご旅行で大阪に来られた際は、ぜひ店頭にもお立ち寄りください。
さて、そんな数々の新作の中から今回ご紹介するのは、DEVOA(デヴォア) 25-26AWコレクションより届いたショートスリーブTシャツ。
今すぐ活躍する即戦力でありながら、DEVOAのデザイン、素材、そして品質へのこだわりが凝縮された、ブランドの美学を象徴する一枚です。
リピーターが絶えない、DEVOAの「究極のベーシックTシャツ」
シーズンや時代の空気感を反映させながら、シルエットや素材を常にアップデートし続けるDEVOAのTシャツ。
そのクオリティの高さから、毎シーズン買い足されるリピーターが非常に多いアイテムです。
では、なぜDEVOAのTシャツには魅力があるのでしょうか。
デザイナーの西田氏は「素肌に触れるアイテムだからこそ、Tシャツは着心地が良いことが一番」だと捉えています。
そして、その「着心地の良さ」とは、単に肌触りだけでなく、デザイン、シルエット、品質といった、あらゆる視点から追求することで初めて生まれるものだと考えています。
計算された“気負いのないデザイン”
デザインは極めてベーシック。シンプルなデザイン故に勝手の良さがあります。しかし、その細部には緻密な計算が見て取れます。
肩幅を広く取ったドロップショルダーがリラックスしたムードを演出し、首元は前身頃だけを切りっぱなしにすることで、さりげない抜け感をプラス。
また、アメリカのヴィンテージTシャツに見られる4本ステッチは、上品な素材感に対してタフな印象を加えるアクセントとして機能しています。
首元の開きは絶妙な広さに設定されており、開きすぎないことでリラックスフィットでありながらも全体をすっきりと見せているのもポイント。
脱力感と緊張感、この巧みなディテールの強弱こそが、だらしなく見えない計算されたシルエットを生み出します。
ここ数シーズン継続しているややコンパクトな着丈は、ワイドパンツと合わせた際に完璧なバランスを描き出すためのもの。
もちろん、スリムなパンツと合わせても相性が良く、ボトムスを選ばない汎用性も魅力です。
余裕を感じさせるリラックスフィット
シルエットは、適度なゆとりのあるレギュラーフィット。肘にかかるほどのハーフスリーブに近い袖丈が、風通しの良いリラックス感を演出します。
このシルエットだけを見ると、確かに今の時代性を捉えていると感じられるかもしれません。しかし、これは単にトレンドに迎合したものではなく、自分という軸を持った大人が着るための「ベーシックウェア」。
これは単に「着ていて楽」というだけでなく、上質なものを気負わず、あくまで自然体で着こなす大人の余裕。そんな絶妙な雰囲気を醸し出すための設計と言えます。
絶妙な色合い。DEVOAならではのカラーパレット

今回ご用意したのは、ブラック、カーキグレー、ベージュグレーの3色。
いずれもDEVOAのコレクションではお馴染みの、ブランドの世界観を象徴するカラーです。
ミリタリーの無骨な雰囲気を纏ったカーキグレー。温かみと深みを両立したベージュグレー。王道のブラック。
いずれもDEVOAが長年提案し続けている色合いだからこそ、今季のアイテムはもちろん、お客様がお持ちの過去のシーズンのワードローブにもすんなりと溶け込みます。
いずれのカラーも非常に深みがあり、合わせる服の色を選ばない落ち着いたトーンも魅力です。
装飾のない無地のTシャツは、素材の質感や色合いの雰囲気がダイレクトに伝わるアイテム。
毎度のことながら本当に見事な仕上がりです。
糸から別注で制作したSUVINコットンジャージー

このTシャツの核となるのが、世界最高クラスのコットンである「SUVINコットン」を贅沢に使用した、DEVOAの完全別注ジャージー素材です。
そもそも「SUVINコットン」とは?
SUVINコットンは、繊維一本一本が非常に長い「超長綿」の中でもトップクラスに位置するもので、他のコットンとは一線を画す、優れた特性を持っています。
最大の特徴は、繊維の圧倒的な長さと細さ、そして天然の油分を豊富に含んでいる点にあります。
これが、しっとりとした上品な光沢感と、ぬめり感のある独特の風合いを生み出す源泉です。
肌に触れた時のとろけるような柔らかさ、そして優しく吸い付くような感触は、この最高級コットンでしか味わえません。
上質な生地が生まれる理由
この細くしなやかな繊維からは、高品質な糸を紡ぐことができます。
その結果、生地にすると非常に滑らかで、毛羽立ちが極めて少ないクリアな表情に仕上がります。
また、繊維が一本一本長いため、糸にする際に強い撚(よ)りをかける必要がなく、それでいて十分な強度を保てるのも大きな利点です。
これにより、繊細で美しい見た目と、日常使いに耐えうるタフさを両立した生地が生まれるのです。
DEVOAだけの特別な生地へ
DEVOAは、この最高級のポテンシャルを持つSUVINコットンを使い、さらに糸の段階から開発を行っています。
「100番手」という極めて細い糸を3本撚り合わせた「3子糸(みこいと)」で紡ぎ、さらに「28ゲージ」という非常に目の細かい編み機で編み立てる。
そうして完成した別注生地の肌触りは、もはやコットンのそれを超え、シルクのように滑らかです。
ギラつきのない、ごくわずかに光沢をたたえた上品な表情が、この素材の最大の特徴です。
「消耗品」の概念を覆す、見えないこだわり
家庭で洗えるタフさと、変わらない表情
このTシャツが真に優れているのは、その見た目からは想像もつかないほどのタフさにあります。
選択による毛羽立ちや色褪せを防ぐ特殊な加工により、長く着用しても購入時に近い表情を長く維持。
ご家庭の洗濯機で洗っても、縮みや型崩れがほとんど起こりません。
実際に購入されたお客様からも「何年経ってもへたれない」という声を非常に多くいただきます。
DEVOAは、Tシャツを「消耗品」ではなく、長く愛用できる「衣服」へと昇華させているのです。
着心地を追求する、執念にも近い作り込み
その圧倒的な品質は、見えない部分への執念とも言えるこだわりによって支えられています。
例えば、生地の裁断一つとっても、その工程は驚くほど丁寧です。
まず、工場に届いた生地を広げて数日間かけて寝かせ、輸送時の歪みなどを完全に取り除きます。
その後、一度大まかに生地をカットする「粗断ち(あらだち)」を行い、さらに数日間寝かせる。
この馴染ませる工程を経て、ようやくパーツごとの本裁断に入ります。
ここまで時間をかけるのは、生地の縮みを極限まで抑え、長く愛用してもらうための、DEVOAにとっての「当たり前」の工程なのです。
縫製においても、そのこだわりは徹底しています。
肩や首後ろのハンドステッチは、デザイン性だけでなく、縫い代が肌に当たる不快感をなくすための仕様。
さらに、縫い代の処理には専用に調整したロックミシンを使用し、伸縮性のある糸で細かく縫い上げることで、着心地の良さと型崩れしない強度を両立させています。
こうしたこだわりを形にするため、DEVOAのTシャツは専用の生産ラインで、しかも少数の熟練した職人の手によって一枚一枚製作されています。
上質な素材と、細部への一切の妥協ない作り込み。その全てが、徹底した着心地へのこだわりに繋がっているのです。
DEVOAにとって、これは“普通”のこと
ファッションとしてのかっこよさ。素肌が喜ぶほどの着心地。誰が見てもわかる上質な素材感。そして、それを長く愛用するための品質。
Tシャツ一枚に、あらゆる美学が詰め込まれています。そのどれか一つが欠けても、この雰囲気は決して生まれません。
しかし、デザイナーの西田大介氏に言わせれば、これは「ごく普通のこと」。
この言葉こそが、DEVOAというブランドの圧倒的な基準の高さ、そして服作りに対する真摯な姿勢を何よりも雄弁に物語っているのではないでしょうか。
DEVOAが示す”普通”のレベル。
その圧倒的なこだわりが詰まった一枚を、ぜひ一度、実際に肌で感じてみてください。
「Tシャツの概念が変わる」という私たちの言葉が決して大げさではないことを、きっとご理解いただけるはずです。
ご紹介したTシャツは、FASCINATE_THE R(大阪 心斎橋)の店頭、およびオンラインサイトにてご覧いただけます。
皆様のご来店、ご利用を心よりお待ちしております。