今シーズンから新たに取り扱いを開始する【JUSTIN GALL(ジャスティン ゴール)】は、実験的なアートワークとハイエンドなモードスタイルを融合させた、独自の世界観が近年注目を集めています。
アメリカ出身のデザイナーが2014年にイタリア・ローマで設立し、生産をすべてイタリア国内で行うという国際色豊かな背景を持ち、既存の枠にとらわれない斬新なアプローチでファッション界に新風を吹き込む新鋭ブランドです。
本記事では、この【JUSTIN GALL】がどのような経緯で誕生し、どのような理念やデザイン哲学をもってコレクションを展開しているのかを詳しく紐解いていきます。
2022年にミラノファッションウィークの公式スケジュールで初のフィジカルショーを成功させるなど、着実に実績を積み上げる同ブランド。
その歴史、創作哲学、デザインの特徴、さらには最新シーズン「25SS」に込められた魅力についてもご紹介します。
さらに、今後【JUSTIN GALL】を取り扱う予定の当社において、どのように購入できるのか・いつ頃手に取れるようになるのか、といった実用的な情報にも触れてまいります。
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JUSTIN GALL設立までのストーリー
設立までの歩み
【JUSTIN GALL(ジャスティン・ゴール)】は、アメリカ出身のデザイナーであるJustin Gall(ジャスティン・ゴール)氏によって2014年に設立されたファッションブランドです。
JUSTIN GALL氏の人生は、不安定な幼少期や複雑な家庭環境など、多くの困難と向き合い続けてきた軌跡で彩られています。彼自身が「孤独」や「混沌」から得た感性を糧にしながら、芸術や学術的な探求を続けてきたのは、まさに逆境を乗り越える過程そのものでした。
JUSTIN GALL氏は、ファッションデザイナーへと進む以前に、人体生理学やグラフィックデザインなど、多彩な領域で学術的・芸術的なバックグラウンドを積んできました。
人体の構造や動きを探求する理系寄りの知識と、アーティスティックな視覚表現を融合させることで、彼の作品には独特の生体的な美しさと実験性が宿っています。既存のファッション教育とは異なる視点で「服」を捉えた結果、素材選びからシルエット構成に至るまで、機能性と芸術性を同時に追求するデザインが生まれたのです。
JUSTIN GALL氏は35歳のときにアメリカを離れ、最終的に拠点をイタリアのローマへ移しました。欧州の伝統あるモードシーンに直接触れながら、自身の名を冠した「JUSTIN GALL」を2014年に立ち上げたのです。
そこには「既存のファッションシステムに対する挑戦」と「独立したアイデンティティを保ちつつ革新的な服づくりを行う」という強い信念がありました。ローマを選んだのは、美術・建築など芸術の歴史が深い土地柄と、自分が持つ実験的感覚を融合しやすいからとも言われています。
ブランド設立から現在まで

正式なデビューコレクションは、2015年春夏シーズンに発表した「Absterrestrial」でした。イタリアでの生産体制を整え、アート作品から着想を得た独自のプリントや素材使いを披露。
この初コレクションから、JUSTIN GALL氏のモジュール式デザイン美学や、負の感情をエネルギーとして昇華させる強いメッセージが芽生えていたといいます。
ブランドとしての知名度は徐々に高まり、2022年秋冬コレクションでは、ミラノファッションウィークの公式スケジュールで初のフィジカルショーを発表するまでに至りました。
独立系アメリカ人デザイナーが正式に招かれるのは異例のことで、JUSTIN GALL氏の前衛的アプローチが国際的にも評価されている証といえます。
最新の動きとしては、「MURK」コレクション(2022年秋冬)を通じ、変形可能なパターンワークや水性塗料を用いた手塗り技法などの実験をさらに深め、より一層アートと機能性を融合させた進化を見せています。
「JUSTIN GALL」は、全アイテムの生産をイタリア国内で行うことを原則としており、品質管理を徹底しています。
高級素材を扱うだけでなく、国内の熟練工場とのネットワークを活かし、技術的にもアートピースさながらの仕上げを追求。
ここにはデザイナー自身の「ヨーロッパでこそできる革新的表現を追求したい」という思いが強く表れているといえるでしょう。
アート×モードを体現するJUSTIN GALLの魅力

創作哲学
JUSTIN GALL氏の哲学を象徴するフレーズの一つが、「Gallのない人生は生きていない人生」という言葉です。もともと「Gall」という語には、英語で「敵意」「恨み」などネガティブな意味合いがありますが、彼はそれを逆手に取り、「誰もが恐れ、直面しうる負の感情を原動力に変える」ことこそ、人間が進化する鍵だと捉えています。
この思想はブランド名にも鮮明に刻まれており、負や困難に負けるのではなく、それを糧にクリエイションへと昇華し続ける姿勢が、【JUSTIN GALL】の大きな特色です。
JUSTIN GALL氏が探求するテーマとしては、「生存」「適応性」「奇異さ」が挙げられます。日常の中で規範から外れた何かを創り出すことで、新たな価値観や可能性を見いだす。そこには、幼少期の孤独感や混沌への興味が深く結びついており、日常の安全圏を一歩超えた世界観をファッションで表現しているのです。
実際のアイテムでは、敵意や憎悪といった概念を直接的に表すわけではなく、それらを内面で咀嚼し、強さや美しさ、革新へと転換するデザインコードとして活用するというアプローチが取られています。
デザインの特徴

【JUSTIN GALL】の最大の特徴の一つは、モジュール式デザイン美学です。取り外し可能なポケットや袖、脚パーツなど、衣服自体を“変形”できる仕組みを積極的に採用しており、ユーザーの着用シーンや身体の動きに合わせてカスタマイズできるよう工夫されています。
こうした発想は、JUSTIN GALL氏がグラフィックアートから得た「要素を組み替える」という感覚や、人体生理学の知見に基づく「身体機能との親和性」から来ていると考えられます。
もう一つの大きな柱が、実験的なプリント・染色技術の活用です。
そもそもJUSTIN GALL氏のクリエイションは、彼自身が描く抽象的なアートワークからスタートすることが多く、そこから色の調和やグラフィックパターンを導き出して、生地に落とし込むプロセスを経ます。
水性塗料を自ら手で混合し、工業機械を使わない「手塗り」や「自然乾燥」へのこだわりも特徴的です。これによって、水資源やエネルギーの使用量を削減しつつ、アートピースのような一点物の風合いをもたらしています。
JUSTIN GALLのアイテムは、一見するとダークトーンを基調としたアヴァンギャルドな雰囲気を持ちながら、実はスポーツウェアの機能性を備えている点が注目ポイントです。
ストレッチ性のあるナイロンやリサイクルダウン、ヴィーガンレザーなどを使い、動きやすさや快適性を重視。さらにレイヤードを前提としたパターン設計で、着こなし次第でシルエットを変化させることが可能です。
デザイナーの言う「奇異さ」とは、単に過激なデザインを目指すものではなく、着る人が新鮮な発見を味わえる機能的要素との絶妙なバランスを指すのだといえます。
素材へのこだわり

イタリア国内で製造される点はもちろん、素材にも大きなこだわりを持っています。動物由来の素材を使わない「ビーガンレザー」やリサイクルナイロン、オーガニックコットンなどを積極的に導入し、環境負荷の低減を志向。2021年春夏コレクションではオーガニック野菜や果物、お茶などから抽出した化合物を染料として活用する試みも行われました。
これらの取り組みには、JUSTIN GALL氏自身の芸術的探求だけでなく、「未来志向」「実験的アプローチ」「持続可能性」というブランドのコンセプトが色濃く反映されています。
また、工業機械に頼らず、可能な限り手作業で塗装や染色を行うことで、1点ごとに微妙に異なるパターンが生まれる点も【JUSTIN GALL】の特徴です。さらにプレオーダーを積極的に推奨し、無駄な在庫や大量生産による廃棄を防ぐ仕組みを整えています。
このように、生地の選定から生産体制、販売までのプロセス全体において、サステナブルかつクリエイティブな姿勢を貫いているのです。
標榜するスタイル
JUSTIN GALLのコレクションは、単品同士を組み合わせることで新しいシルエットや機能性が生まれるように設計されています。たとえば、取り外し可能なポケットやフードなどを重ねれば、ストリート色が強まる一方、シンプルに1枚で着用すれば、アーティスティックなモードスタイルとして成立する場合もあります。
全身を同ブランドで固めても良いですし、当社の取り扱いブランドではJULIUS(ユリウス)やD.HYGENと組み合わせてもいいかと思います。
JUSTIN GALLのプロダクトは、メンズ・レディースといった区分が曖昧な、ユニセックス的デザインが多いのも特徴といえます。 ストリートやスポーツ要素を含むため、カジュアルな側面を含んでいるのは性別を問わず評価されるポイント。また、暗めの色合いをベースにしているため、差し色に使うビビッドなカラーや大胆なプリントがより映え、都会的なクールさを演出できます。
最新シーズン“25SSコレクション”の魅力とアイテム紹介

注目アイテム & ラインナップ
【JUSTIN GALL】のアイテムは、一般的にジャケット/ブルゾン(アウター)なら10万〜15万円ほど、ニット/シャツ(トップス)なら5万〜7万円、カットソー(Tシャツ)で2万〜3万円、パンツで5万〜8万円前後が目安となる価格帯。
サイズは基本的にXS〜XLまでのユニセックス仕様で、身体の動きや個性に合わせて着こなしを楽しめるよう設計されています。
以下に、特に25SSで注目されている代表アイテム例をいくつかご紹介します。(※価格は税込表示となります)
■ ジャケット/アウター
1. OVERSIZE CROPPED BODYBAG JACKET

価格: $675.00
サイズ展開: S/M, L/XL
カラー: Ivory, Black
特徴: ジャケット自体に大型のボディバッグをレイヤードしたような構造が特徴。取り外し可能なポケットやフラップがついており、アーバンスポーツ感とモード感を両立する。
2. DOUBLE EXPANSION ANORAK

価格: $704.00
サイズ展開: M, L
カラー: Black
特徴: アノラック形状のプルオーバー式ジャケット。フロントのジップを開閉することでシルエットを変形させることが可能。リサイクルナイロンを用いた軽量設計で、春夏の気温変化にも柔軟に対応。
■ トップス(シャツ・カットソーなど)
1. DENIM ZIP CARGO SHIRT

価格: $378.00
サイズ展開: M, L
カラー: Black
特徴: デニム生地に近いハリ感を持つ素材で、胸ポケットやジップディテールが施されたカーゴ風デザイン。都市型ミリタリーテイストとしてコーディネートのアクセントになる。
2. GEO BASE COATED TEE

価格: $138.00
サイズ展開: M, L, XL
カラー: Stone, Black
特徴: オーバーサイズ気味のTシャツで、コーティング加工により独特の光沢を帯びている。ジオメトリックなプリントが印象的で、モードとストリートを自在に行き来するアイテム。
3. SLUB PIQUE LONG SLEEVE

価格: $152.00
サイズ展開: M, L
カラー: Black
特徴: スラブ糸を使用したピケ素材のロングスリーブ。肌触りが良く、吸湿性にも優れるため春夏の軽い羽織り代わりとして重宝する。シンプルながら裁断やカッティングにこだわりを感じる一着。
■ パンツ
1. RECOIL TROUSER

価格: $486.00
サイズ展開: S, M, L
カラー: Black
特徴: ウエスト部分や膝周りに独自のギャザーと調節機能を搭載し、シルエットを変えられるトラウザー。アーバンかつアヴァンギャルドな雰囲気を演出できる。
2. CARGO FLOATER SHORTS

価格: $370.00
サイズ展開: M, L
カラー: Black
特徴: 短め丈のカーゴショーツで、フローティングポケットを複数装備。ストリートライクなカジュアルさとハイエンドな素材使いが融合し、夏場のコーディネートに活躍。
3. CARGO FLOATER FLOW TROUSER

価格: $486.00
サイズ展開: S, M, L
カラー: Ivory, Black
特徴: ショーツと同様の“フローティング”ポケットを採用したロングトラウザー。膝下部分の切り替えやドローコードにより、シルエットをワイドにもテーパードにも変形可能。モジュール式デザインの真骨頂とも言える一着。
これらのアイテムはいずれもユニセックスでの展開を前提としており、生地の選定や縫製技術にも非常にこだわりが感じられます。リサイクル素材やヴィーガンレザーを積極的に活用し、モジュール式パーツや調節可能なディテールを組み込むことで、JUSTIN GALLならではの“アート×機能性”を存分に楽しめるラインナップとなっています。
コレクションルック















5. 購入方法 & 当社での取り扱い

オンラインストア&実店舗での今後の展開予定
今後、当社のオンラインストアでも【JUSTIN GALL】のアイテムを取り扱う予定です。
現時点ではまだ正式リリース前ですが、販売開始時期が明確になり次第、ECサイト上で一斉にラインナップを公開する計画となっています。
通常のショッピングカート機能を通じてご購入いただけるように準備を進めており、スムーズな決済や配送サービスにも対応予定です。
また、当社の実店舗(大阪)にも今後入荷予定があります。具体的な日程は追って発表となりますが、アイテムの一部は直接ご覧いただける機会を設ける方針です。
店舗では素材の質感や仕立ての細部をリアルに確認できるため、JUSTIN GALL特有のモジュール式パーツや特殊染色の魅力を肌で感じていただけるでしょう。
(※店舗の住所・営業時間などの詳細は本ブログの固定情報欄にてご確認ください。)
6. まとめ & 今後の展望
JUSTIN GALLが示す未来
ここまで見てきたとおり、【JUSTIN GALL(ジャスティン ゴール)】は不安定な幼少期を経たデザイナーが、その「負の感情」や「混沌」をエネルギーに変え、独創的なアートワークとモードスタイルを結晶させたファッションブランドです。
実験的なモジュール式デザインや水性塗料の手塗り技法など、アーティスティックな表現と高度な機能性を絶妙に融合させており、既存のファッションシステムへの挑戦を続けています。
2022年のミラノファッションウィークを機に国際的な注目度をさらに高めたJUSTIN GALLが、2025年春夏(25SS)でどのような進化を遂げるのか、ファッショニスタにとって大いに興味をそそるところです。
新しい染色技術や素材が加わることで、よりサステナブルかつ革新的なコレクションが見られるのではないか、と期待されています。
当社オンラインストアおよび大阪の店舗でも、正式な発売時期が確定しましたら、商品一覧やコレクション紹介ページにて詳細をお知らせしますので、ぜひ注目していてください。
ジャスティン ゴール氏が掲げる「負を超える創造性」というテーマは、ファッションの枠にとどまらず私たちの生き方に対する示唆も含んでいるように感じます。
日常的なルールや常識の先に、新しいアイデアや美しさが潜んでいる。JUSTIN GALLの世界観は、そうした可能性を装いで体験させてくれるのです。
もし皆さまが、固定観念にとらわれない自由なスタイルを求めているならば、このブランドはきっと強いインスピレーションを与えてくれることでしょう。
ぜひ今後のコレクション情報や当社取り扱い開始のお知らせにご期待ください。
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