本日はFASCINATE_THE R(大阪 心斎橋)とFASCINATE KYOTO(京都 河原町)の両店で取り扱っている各ブランドから、コートの各デザインタイプ別にアイテムをセレクトしてご紹介。
前回のジャケット編に続き、今回はコート編ということでよりファッションの方向性を強く決めるアイテムが多くなっています。
是非チェックして、この秋冬を美しく彩ってみてはいかがでしょうか。
オンリーワンなデザインが特徴のトレンチコート
今日のトレンチコートは英国陸軍が正式採用していたミリタリーコートを起源としており、どこか男らしさを感じさせるディテールが特徴です。
ミリタリーコートを起源とするため、バックル付きベルトやフラップポケットなど様々な環境に対応するための機能美が非常に魅力的です。
人体構造に基づいた構築が美しいDEVOAのコート
DEVOAでは人体工学に基づいたパターンメイクが特徴のアイテムを数多くリリースしており、今作もその一つです。
クラシックなモーターサイクルコートをベースにフロントポケットデザインを変更するなど、非常に個性的な1着です。
機能性の高い素材を採用していますので着用時のストレスも少なく、長くお楽しみ頂けるアイテムです。
様々な表情を兼ね備えるISO のデザイン
こちらは前後で異なる生地を切り返して使用した非常に大胆なデザインです。
フロント側は縦糸と横糸で染色を変えることで複雑で奥行きのあるリネンシルク生地、バック側は硬めでハリのあるコットン生地を使用しています。
ディテールも非常に凝っているのでモード系ファッションお好みの方におすすめな1着です。
雨降る日もファッションを楽しめるNorwegian Rainのアイテム
こちらは年間降雨量の非常に多いノルウェー発のブランドで、ほとんどのアイテムが悪天候時のことを想定した化学繊維系のファブリックを採用しています。
ディテールやパターンメイクもよく考えられており、ストームシールドやアンブレラヨーク、フェイスラップなど、ファッション性も両立されています。
テック系のファッションとも相性抜群なのでスタイリングの幅が広がること間違いなしです。
多くのデザインとブランドが存在するチェスターコート
チェスターコートはトレンチコートと比較されることの多い、現代ファッションの必需品とも言えるアイテムです。
大きな違いは、ファッション性を高めるためにミリタリー感のあるデザインは採用せず、裾の長さを広げている点です。
そのため多くのブランドでファブリックの美しさを表現する場合はチェスターコートのパターンに落とし込むことが多々あります。
ユニークなファブリックが特徴のZIGGY CHEN
ZIGGY CHENは大胆にデザインされたパターンメイクと同時に、非常に唯一性の高いファブリックが特徴的なブランドです。
今回はそんなアイテムを3つピックアップしており、その中でも最初の1着はコレクションの中でも特に目を引いた作品です。
マテリアルは定番のリネン生地ですが、生地全体にブランド独自のフラワープリントが施されており、非常にアーティスティックな1着です。
続いてはベルベット生地のコートです。
こちらは前回のジャケット編でも紹介したモデルのコートバージョンで、身幅の広さや無骨なディテールなど男らしさのある1着です。
この生地は製品洗いの工程で若干シュリンクさせてあるため立体的な表情が生まれています。
また、一見しただけではわかりにくいですが全体にフラワープリントが施されており、ヴィンテージファブリックのようなノスタルジー感じさせる作品に仕上がっています。
シンプルな中に多くのこだわりを落とし込むJAN-JAN VAN ESSCHE
こちらは、JAN-JAN VAN ESSCHEよりリリースされているカーコートベースのダブルブレストコートです。
全体的にオーバーサイジングな作品の多いブランドですが、このコートもその例に漏れず非常にオーバーサイジングでパターンメイクされており、着用感と機能性が両立されています。
唯一無二な世界観を描くsulvam
当店では今シーズンから取り扱いを開始したsulvam 。
こちらはコレクションを象徴するレースデザインのロングコートとなっています。
裏地のように生地を縫製し、裾元やサイドポケットからはみ出すという非常に珍しい方法で表現されており、他とは一線を画すデザイン性が魅力的です。
どことなくフェミニンさを感じさせるノーカラーコート
近年ではメンズレディース問わず多くの方が着用する一般的なアイテムとして定着してきたアイテムです。
そのパターンの特性上、首元のディテールが少なくなるためすっきりとした印象を与えてくれます。
同時に他のコートタイプと比べてデザインの少ない優しい丸みのある表情にまとめやすいので、カラーリングや生地の柄などバリエーションをお楽しみいただけます。
CROMAGNONによるシンプル且つ大胆なデザイニング
こちらは2019年からスタートしたCROMAGNONというブランドからリリースされたコートです。
着物をベースにやや細めのすっきりとしたシルエットでパターンメイクされており、ディテールなどはミニマルにデザインされています。
しかし、裏地には1840~60年代に出版されたフランスのアーティストの版画がプリントされており、遊び心も垣間見える情緒豊かな作品です。
凝ったディテールが特徴的なThe Viridi-anne
こちらは特殊なデザインを採用しており、フロントのオープンクローズで様々な着こなしが可能となっています。
襟元にスナップボタンが搭載しており、その開閉によって、ノーカラーコート、トレンチコート、スタンドカラーコートなど様々なスタイルで着こなすことができます。
ディテールも細かくデザインされていますので着用時の満足感の非常に高い1着です。
季節感が重要なロングダウンコート
ダウンコートというとスポーティであったり、カジュアルウェアのイメージを持つ方も多いかと思います。
もちろんそういったアイテムも多く存在しますが、ソーイングやシェルの素材によって高いファッション性を持ったアイテムも数多く存在します。
冬をより暖かく、よりファッショナブルに楽しみたい方に非常におすすめです。
アバンギャルドなデザインが特徴的なJULIUS
こちらはオーバーサイジングで制作された中綿のロングコートです。
ブランド特有のシームデザインが全体に渡って施されており、一般的なパデットコートとは一線を画す存在感が魅力的です。
シェルは鈍い光沢感のある素材が使用されていますので、カジュアルウェアのようなイメージを払拭してくれる1着となるでしょう。
様々なジャンルと適合するスタンドカラーコート
折り返しのない立ち襟が特徴のコートの総称で、そのスタイリッシュさからモード系ブランドで多くみられるデザインの一つです。
襟をそのまま着用したり、あえて倒したりと着こなしの幅広さも魅力の一つです。
スタンドカラーと一口に言っても、今回紹介する高めのカラーや中国などの伝統的な衣装に使われる短めの詰襟など種類が豊富ですのでお好みの1着を探索してみてください。
いつの時代も変わらないYohji Yamamotoの唯一性の高いデザイン性
日本を代表するファッションブランドの一つYohji Yamamotoでは常識に囚われない自由な発想でデザインされた唯一無二な作品を展開しています。
その中でもコートは大きく生地を使う分、ハイクオリティで繊細なパターンメイクの元制作されています。
これまでの自身のファッションを新たなステージへ引き込む独特な世界観をお楽しみください。
D.HYGENによる大胆且つ繊細なものづくりを楽しむ
近年国内外で高い評価を得ているこのブランドは、そのアバンギャルドながら味わい深いデザインが非常に魅力的です。
このコートではBLACKの糸とDUSTカラーの糸の2色をジャカードで織り込んだ、ブランド定番の立体感ある生地が採用されています。
また、フロントのファスナーとボタンによってスタンドカラーとしてもチェスターとしても着こなせるバリエーション豊かな一面も持ちます。
シンプルな中に奥深さがあるステンカラー
他の種類のコートに比べてシンプルなデザインのものが多く、ビジネスシーンを含めて様々なシチュエーションで活躍することができます。
また、フライフロント(比翼仕立て)仕様のものが多く、ディテールを表に見せないミニマルなデザインがお好みの方には非常におすすめなデザインとなっています。
ユニークながらミニマルに仕上げられたOmar Afridiの作品
Omar Afridiはスタンダードなアイテムに、上質なファブリックを使用しブランド特有のエッセンスを加えたオリジナリティの高い作品を展開しています。
その中でもこのコートは一切の無駄を廃し、ディテールも最小限にまとめ上げられています。
その分どんなスタイリングにも適合し、コーディネート全体を美しくまとめ上げてくれることでしょう。
KLASICAのユニークなテキスタイルで表現される世界観
KLASICAはオリジナルのテキスタイルが非常に好評のブランドで、近年ではこれまでの名作品番をブラッシュアップして再リリースするなど新たな一面を垣間見ることができます。
こちらは過去の作品をフィードバックしつつミニマルにまとめ上げた1作です。
大枠はトレンチコートのパターンをベースに、ディテールは廃したという独特な発想で制作されました。
緻密に作られたギンガムチェックのコットンファブリックや、断ち切り仕上げの裾元や袖口など個性をしっかりと持ったアイテムです。