モンクレール グルノーブル:2010年設立のスキーウェアラインと本家モンクレールの設計思想の違い

2026-04-10

MONCLER GRENOBLE:2010年設立のスキーウェアラインと本家モンクレールの設計思想の違い
目次

いつもご覧いただきありがとうございます。
本日は、マルタミボンド 北海道釧路店にて取り扱っております、高級ダウンジャケットの代名詞とも言えるブランドから、より過酷な環境でのパフォーマンスに特化したライン、MONCLER GRENOBLE(モンクレール グルノーブル)についてご紹介いたします。

モンクレール グルノーブルの雪山での着用イメージ画像

ご来店されるお客様からも、「通常のモンクレールとグルノーブルは何が違うの?」というご質問をよくいただきます。
どちらも高い品質を誇りますが、この2つのラインは、想定している着用シーンからデザインチーム、そして服作りの根底にある思想までが明確に異なります。
今回はその違いと、グルノーブルというラインが持つ圧倒的なスペック、そしてダウンだけにとどまらない魅力的なアパレル展開についてお話しいたします。

街着の洗練か、雪山のパフォーマンスか。異なるデザインアプローチ

まず視覚的なデザインとシルエットの違いについてです。
通常のモンクレールは、皆さまもご存知の通り、街着としての洗練されたシルエットを非常に大切にしています。
スーツの上からでも羽織れるような品格や、都市生活で浮かないラグジュアリーなデザインが特徴ですよね。

モンクレール グルノーブルのアウターの正面画像

一方のモンクレール グルノーブルは、そのルーツである「アルパインスピリット(登山・雪山の精神)」を前面に押し出したデザインになっています。
パッと見ただけでも、少しスポーティーでギア感のある顔つきをしているのがお分かりいただけるかと思います。

グルノーブルのジャケットの生地感や異素材切り替えのアップ画像

別々のデザインチームが手がける専用の設計

実は、本家のモンクレールとグルノーブルでは、デザインチームそのものが異なります。
グルノーブルは、あくまで「スキーウェア」やアウトドアでの活動を前提とした服作りを行っています。
そのため、肩周りのカッティングやアームホールの設計は、スキーのストックを振るう動作や、雪山での激しい動きを妨げないように、人間工学に基づいた独自の立体パターンが採用されています。

グルノーブルのジャケットのサイドシルエットや腕周りの画像

街を歩くためではなく、スポーツやアクティビティを行うための可動域。
これが、袖を通した時に感じる「プロ仕様」のフィット感を生み出しています。

カラフルな配色やゲレンデで映えるデザインの画像

1952年の原点回帰。名前に込められた「グルノーブル」の由来

では、なぜわざわざ別のラインを立ち上げたのか。
その答えはブランドの歴史にあります。

モンクレール グルノーブルがスタートしたのは2010年のことです。
本家のモンクレールが世界的なファッションブランドとして街の定番になった今だからこそ、あえてブランドの原点である「雪山」へ回帰する目的で設立されました。

モンクレール グルノーブルのブランドロゴのアップ画像

ライン名である「グルノーブル」は、モンクレールが1952年に誕生したフランス南東部の地方名に由来しています。ブランド創設の地であり、アルプス山脈の玄関口としても知られるグルノーブル地方の名を冠することで、「ブランドの原点である雪山へ回帰する」というコンセプトを体現しています。

グルノーブルのタグや内側のディテール画像

作業着から世界的なスキーウェアへ

もともとモンクレールは、小さな工場で働く労働者たちの防寒用として作られた寝袋やウェアが始まりでした。
その後、フランスの登山家との共同開発を経て、過酷な遠征に耐えうるダウンウェアを作り上げ、世界的なスキーリゾートで愛用されるようになったという背景があります。

雪山でのアクティビティをイメージさせる画像

つまり、モンクレール グルノーブルは、単なる派生ラインではなく、「ブランドが生まれた1952年当時の、本気の雪山用ギアとしての役割」を現代の技術で最高峰まで高めた存在なのです。

寒冷地を生き抜くための圧倒的なスペックと素材使い

デザインの違いを生み出している最大の要因は、採用されている素材と機能のファクトです。
通常のモンクレールも非常に暖かいですが、都市部の冬を快適に過ごすには十分すぎるスペックです。
しかしグルノーブルは、氷点下の雪山で吹雪に打たれる状況を想定して作られています。

防水透湿素材の表面の接写画像

外部からの雪と風を完全にシャットアウトする構造

アウターの表地には、高い防水性・透湿性・防風性を備えた強靭なテクニカルファブリックが使用されています。
雪や雨を弾きつつ、激しい運動時にウェア内にこもる汗の湿気は外に逃がすという、スキーウェアとして必須の機能ですね。
さらに、縫い目から水が侵入するのを防ぐシームテープ加工や、完全に風を遮断する止水ジッパーが各所に配置されています。

袖口のリストゲーター(親指を通すパーツ)や止水ジップの画像

パウダーガードと専用ポケットの配置

そして、着用して実際に動いてみるとよくわかるのですが、ウェアの内部には雪の侵入を防ぐためのパウダーガード(スノースカート)が腰回りに装備されています。
袖口にも、冷気を防ぐためのリストゲーターが内蔵されており、手袋との隙間を完全に埋めてくれます。

内側のパウダーガードやゴーグルポケットのディテール画像

また、リフト券を入れるための左腕の小さなポケットや、ゴーグルを収納するための内ポケットなど、雪山での実用性を極限まで追求したディテールが詰まっています。
展示会でグルノーブルのアイテムを手にするたび、ここまで実用性に振り切りながら、それを美しいファッションとして成立させている点に驚かされます。

DIST規約をクリアした最高品質のダウン

もちろん、内部に充填されているダウンは、本家同様に厳しい基準をクリアした最高水準のものが使われています。
モンクレール独自の規約であるDIST(Down Integrity System and Traceability)に基づき、動物福祉や透明性が確保された高品質なダウンのみを採用。
これにより、重装備な見た目に反して、驚くほど軽量で高い保温性を発揮します。

ダウンのボリューム感やキルティングの美しさがわかる画像

ダウンだけではない。アプレスキーを彩るフーディーやTシャツの存在感

さて、ここまでは主にアウターについてお話ししてきましたが、モンクレール グルノーブルの魅力はそれだけではありません。
実は、ダウンジャケットのインナーとして活躍するフーディーやスウェット、そしてTシャツなどのアパレル群も非常に充実しており、展示会でも常に高い注目を集めています。

グルノーブルのフーディーやスウェットの着用画像

ミッドレイヤーとしても優秀なスウェットやニットアイテム

これらは、雪山での過酷なアクティビティを終えた後のリラックスタイム、いわゆる「アプレスキー(Après-ski)」を快適に過ごすために設計されています。
そのため、一般的な街着のスウェットよりも保温性や通気性に優れた素材が選ばれており、ストレッチ性も抜群です。
ダウンジャケットの下に着る「ミッドレイヤー(中間着)」としてもごわつかないよう、厚みやシルエットが緻密に計算されています。

フーディーのフード部分やロゴパッチのアップ画像

日常着としても活躍する洗練されたグラフィックTシャツ

また、ベースレイヤーとして肌に直接触れるTシャツ類も、タフな生地感でありながら非常になめらかな着心地です。
グルノーブル専用の特別なロゴデザインや、山の等高線を思わせるようなスポーティーなグラフィックがプリントされていることが多く、アウターを脱いだ時の存在感も申し分ありません。

グルノーブルのTシャツの着用画像または平置き画像

本家のモンクレールが持つドレッシーな印象とは異なり、良い意味でラフでアクティブな香りが漂うため、春先や秋口の日常着として、あえてグルノーブルのフーディーやTシャツを主役に据えるスタイリングも非常におすすめです。

改めて振り返る、MONCLER GRENOBLEの魅力

最後に、モンクレールとモンクレール グルノーブルの違いと、その魅力を整理いたします。

グルノーブルのウェアのトータルコーディネート全身画像

  • 本家とは異なるデザインチームが手がける、雪山での実用性を前提とした立体パターン
  • 1952年のブランド創設地「グルノーブル地方」に敬意を表し、アルパインスピリットに原点回帰したコンセプト
  • 防水・透湿素材やパウダーガード、止水ジップなど、本格的なギアとしての機能美
  • アプレスキーや日常着としても活躍する、快適でスポーティーなフーディーやTシャツの展開

都市部でのスマートな防寒着をお探しなら通常のモンクレールを。
しかし、本気でウィンタースポーツを楽しむ方や、「他の人とは違う、本格的なギアとしてのハイスペックな一着」を街で着こなしたい方、そしてアクティブな日常着を求める方には、このモンクレール グルノーブルを強くおすすめいたします。
明確な目的を持って作られた服特有の、頼りがいのある着心地をぜひ体感してみてください。

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