本日は、FASCINATE(大阪 心斎橋)で取り扱っている DEVOA(デヴォア) の新作プリントTシャツをご紹介いたします。
いずれもDEVOAオリジナルで制作した3種類のグラフィックがプリントされており、それぞれ異なるメッセージが込められていて、素材やパターンにもDEVOAらしいこだわりが詰まった、特別な一枚となっています。
今回は、各デザインやパターン、素材について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
異なるメッセージが込められた3つのデザイン
まずは各デザインから。
いずれのTシャツも、ブラック、コーヒー、コンクリートの3色展開。
プリントのラインは限界まで細く設定されており、プリントカラーにはそれぞれの色の反対色を用いることで、静かながらも確かな存在感を放ちます。
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こちらは古代中国の思想に端を発する陰陽をイメージしたグラフィック。
円形が途中で直線に変わるデザインは、陰と陽が互いに対立する属性を持ちながらも、はっきりと分けられるものではなく、陰に傾いているものもあれば、陽に傾いているものもある、つまり「何事も100%(完璧)なものではない」ということを意味しています。
バックプリントには、今季のコレクションのベースになっている造語「APEX ECHELON」がプリントされており、今季のコレクションの世界観をより深く表現しています。
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前後にプリントをあしらったデザインのTシャツは、DEVOAの独創性が際立つ一枚です。
前面には、円形と直線を組み合わせたグラフィックに加え、暗号をイメージした文字列や人体にまつわる単語などをランダムに組み合わせた造語がデザインされています。
バックプリントには、今季のコレクションのベースになっている造語「APEX ECHELON」がプリントされています。
一番上だけが正しいスペルで書かれ、下の3つはかすれていたり文字が反転していたりするデザインは、「類似するものが溢れている世界でも、本物は1つだけしかない」というメッセージを込めているとのこと。
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最後は、1つの物事が動き出すとそれに付随するものも全て動き出す様をイメージしたグラフィック。
中心と外側の円は物事の動く方向、上下の2つの円は太陽と月を表しています。その中に描かれた陰陽と、中心の直線に上から描かれる3、6、9の数字は輪廻転生を表現しており、DEVOAの深遠な世界観を視覚的に伝えています。
コレクションのテーマを落とし込んだというよりも、西田氏自身の中にある哲学や考え方を落とし込んだというようなイメージですね。
着用感と見え方の両面が計算されたシルエット
シルエットはコンパクトな丈感でありながら、身幅はルーズなのが特徴です。
肩周りは、前がドロップショルダー、後ろが見頃から一枚で取られた変形のラグランスリーブになっています。
ルーズなシルエットでありながら、脇下から裾にかけて逆台形のようなシルエットにすることで、裾周りがもたつかないように工夫されています。
また、袖も身頃に合わせて通常よりも太めに作られていますが、横の広がりがない作りになっているので、着用感は見た目の通りの楽な着心地ですが、腰回りや袖はすっきりと見え、リラックス感がありながらも野暮ったい印象を与えません。
着用感と見え方の両面まで計算されたシルエットが、DEVOAのこだわりを感じさせます。
上質で着心地が良く、耐久性にも優れたコットンジャージー
素材は毛羽立ちのないさらりとした均一なコットンジャージーを採用。
見た目はマットでドライな雰囲気ですが、昨シーズンのプリントTシャツで使っていた素材よりもほんの少しだけ厚みがあり、タフな質感も備えています。
きちっと目の詰まったジャージー素材でありながら、ここ数シーズンのカットソーと同様に、柔軟加工によってしっとりとした柔らかい質感を作り出し、さらに洗濯堅牢度を上げる加工も施しています。
元々DEVOAのカットソーは上質で着心地が良く、耐久性にも優れた素材を使用していますが、この加工によってさらに着心地が向上し、新品同様の風合いを長く楽しむことができます。
丁寧な仕事と気配りが伺える縫製
首元は切りっぱなしのデザインで、肩はハンドステッチで縫い代を抑えるように、後ろの首周りには縫い代を包んで縫製することで、肌への刺激を軽減する工夫が凝らされています。
袖口と裾のステッチには、ヴィンテージミシンを使った4本針ステッチを採用。アメリカのヴィンテージTシャツを彷彿とさせるタフな雰囲気を醸し出しています。
裏のロックミシンも特注で制作したミシンを使っており、非常に細かいピッチですが表には縫いシワや吊っている感じが全くなく、縫製面でも丁寧な仕事ぶりが伺えます。
ワイドパンツでも細身のクロップドパンツでも
コンパクトな丈感なので、ワイドパンツでも細身のクロップドパンツでも、どんなデザインのパンツにも合わせやすいのが魅力です。足元もスニーカー、革靴どちらでもOK。デニムやミリタリークロス、チノのようなタフな素材から、軽い雰囲気の素材まで幅広くマッチします。
色味も落ち着いているので、コーディネートに取り入れやすいのもポイント。様々なカラーと組み合わせることができ、自分らしいスタイリングを楽しめます。
ワイドデニムとのスタイル
スリムクロップドパンツとのスタイル
プリントTシャツとはいえ派手な主張がないデザインですので、年齢問わず楽しんでいただけるかと思います。
プリントだけでなく、作りこみにもブランドのこだわりや思想が詰まっていますので、ぜひ手に取って体感してみてください。