【Vol.2】マスターマインド 品質と構造:なぜ、これほど高価なのか?

2026/1/26

はじめに:その価格には、理由がある

2026年春夏(26SS)より、FASCINATEでの正規取り扱いが決定した「mastermind JAPAN / MASTERMIND WORLD」。
Vol.1では、ブランドが歩んできた歴史について触れました。今回は、多くの人が抱くであろう、ある「率直な疑問」に切り込みます。

「なぜ、マスターマインドはこれほど高価なのか?」


mastermindを象徴するイメージ

Tシャツが数万円、パーカーが数十万円。

確かに、一般的な金銭感覚からすれば驚くべき価格設定です。しかし、FASCINATEのお客様ならご存知の通り、価格には必ず「理由」があります。
単なるブランド料ではありません。そこには、「素材の変態」とまで畏怖されたデザイナーの狂気的なこだわりと、「比較対象を消滅させる」ための緻密な戦略が隠されているのです。
今回は、その「品質の正信性」と、購入時に最も迷うであろう「JAPANとWORLDの2つのラインの違い」について徹底解剖します。


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目次

1. 「比較対象」を消し去る、素材への狂気

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かつて本間氏は、ブランド存続の危機に瀕した際、「どうせ終わるなら」と開き直り、市場の相場を完全に無視した素材選びを始めました。その哲学は今も貫かれています。
■ カシミアとシルクの日常着化
通常、スウェットやTシャツにはコットンが使われます。しかし、マスターマインドはそこにカシミア100%やシルク100%といった最高級素材を惜しみなく投入します。
「これですべてが終わるなら、いっそ素材を全て変えてしまおう」。その決断により、顧客は商品を手に取った瞬間、他ブランドとは根本的に異なる「圧倒的な品質差(重量感や触感)」を感じることになります。
比較しようにも、同じ土俵に他の服が存在しない。これこそが、高価格でも選ばれ続ける最大の理由です。

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■ 「クレジットロール」が証明する透明性
多くのブランドが工場の情報を隠す中、マスターマインドはタグに生地屋や縫製工場の名前(サプライヤー名)を明記しています。
これは、映画のエンドロールのように「共にリスクを負ってくれたパートナーへの感謝」を示すと同時に、「この価格は、この一流の職人たちが作ったからだ」という品質保証書でもあります。
「誰が作ったかわからない服」ではなく、「顔の見える職人が作った服」。これはアルチザン系ブランドを愛するFASCINATEのお客様にとって、最も信頼できる証となるはずです。


2. スカルは「プリント」だけではない

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ブランドのアイコンである背中のスカル。遠目にはプリントに見えるかもしれませんが、その多くは「ジャガード織り」や「刺繍」、あるいは「スワロフスキー」で表現されています。
・ジャガード織り (Jacquard):
プリントのようにインクを乗せるのではなく、生地の編み目そのもので柄を表現する技術です。
そのため、何度洗濯してもプリントが割れたり剥がれたりすることが物理的にあり得ません。

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・LIFETIME(生涯着られる服):
「1000回洗濯しても劣化しない」という神話が生まれた背景には、こうした「剥がれない仕様」と「頑強な素材選び」があります。
近年のコレクションテーマにも「LIFETIME」が掲げられており、この服はワンシーズンで消費されるトレンドアイテムではなく、「一生モノの資産」として設計されているのです。


3. 徹底比較:「JAPAN」と「WORLD」、どちらを選ぶべきか?

2017年の復活以降、ブランドは2つのラインに分かれています。

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特徴 mastermind JAPAN (MMJ) MASTERMIND WORLD (MMW)
コンセプト

「MADE IN JAPAN」にこだわり、日本の素材・伝統技術・最新技術をリアルクローズに落とし込み発信。

2017年、復活と同時に始動したグローバル市場向けライン。

海外のハイエンドセレクト中心に展開。

立ち上げ時期

1997年スタート。

2013年に一度休止→2017年秋冬から再始動。

2017年に“新ライン”として同時に立ち上げ

こんな方に

日本製・素材/仕立てのこだわりを軸に選びたい方。

長く着られる“質”や、ベーシックに落とし込めるマスターマインドを探している方。

グローバルラインのマスターマインド(より海外流通を前提とした展開)を追いたい方。

多様な色使いや、コラボ含めてアクセントになるアイテムを探している方。


・MMJの魅力:
MADE IN JAPANを軸に、素材・技術・仕立てを徹底追求。ロゴは品質の印として効き、静かな強さで日常に落とし込みやすく、物語ごと長く愛用できる。

・MMWの魅力:
グローバル市場向けに打ち出しを強化。JAPANにない要素も含む幅広いラインナップで、価格レンジも広め。コラボやオーバーサイズでレイヤードも主役も楽しめる。


結び:それは「消費」ではなく「投資」である

原価率を無視した素材、プリントに頼らない伝統技術ーーー。

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mastermindの服が高価なのは、それが一時的な流行り廃りで終わらない「物理的・意匠的な耐久性(Emotional Durability)」を持っているからです。
数千円のTシャツを毎年買い替えるのも一つの選択です。
しかし、10年後もクローゼットに残り続け、着るたびに背筋が伸びるような「本物の黒」を一枚持つ。
それは単なる消費ではなく、あなたの人生への「投資」と言えるのではないでしょうか。
次回、最終回となるVol.3では、FASCINATEの拠点である「大阪・京都」とブランドの深い縁、そして世界を熱狂させている「現在のマスターマインド」の姿に迫ります。




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