1日目はZIGGY CHEN、UMA WANG、EMATYTE、individual sentiments、STEPHAN SCHNEIDERの様子をお伝えします
こんにちは。
FASCINATEカメラマンの井上です。
以前、私が書きましたの2020SSのコレクションレビューからおよそ半年経ちました。
早いですね。
そしてつい先日、20-21AWコレクション展示会のためパリへ行って参りました!
前回と同じく、私なりの目線で各ブランドごとに最新のコレクションを皆様にお伝えしたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
ところで日本でもニュースになりましたでしょうか?
何のことかと言いますと、パリにおける交通機関等のストライキ。
その被害をモロに受けたのでしょう、パリへの飛行機とシャルル・ド・ゴール空港からの電車、両方の遅延によりヘトヘトになりながらもなんとかアパートに到着。
今回はオペラのアパートを拠点に展示会場をまわることになりました。
FASCINATEから小林、The Rから桃谷、.LOGY
Kyotoから保田、ANNASTESIA
Nagoyaから小山、そして私井上の5人で参加。
到着した夜は全員で小山オススメの有名なパリの大衆食堂”CHARTIER”へ。
食事を終えてアパートに帰ったのは良かったのですが、部屋の扉が開かないという問題が発生。
押せども押せども開かない扉の前に5人で格闘することおよそ10分ほど。笑
最終的になんとか小林が扉のクセを見つけて開きましたが一時はどうなることかと思いました。
毎回アパートの扉には変なクセがあるようで。
あー、パリに来たんだ。って感じですね。
さて、前置きが長くなりましたが4日間に渡る20-21AWのパリ展示会。
1日目から順にレビューをお伝えして参りますので、一緒に楽しんでいただければと思います!
1.迫力を見せる20-21AWコレクション
2.コーデュロイのアウターは堂々とした存在感を感じさせる
3.20-21AWコレクションについて
4.個性のある生地は退廃的な雰囲気を出していた
5.アイウェアからは正円以外のタイプも新しく展開
6.柄の種類も多いストール
7.アシンメトリーな丈の長さやカラーリングはこのブランドの特徴とも言える
8.素材に表情のあるアイテムも多い
9.注目の新作でもあるシューズコレクション
10.並べられた作品からはブランドならではのオーラが漂う
ZIGGY CHEN / Country of origin : Italy
ZIGGY
CHENのコレクションは毎シーズン一筋縄ではいかない気がします。
コーデュロイ素材のアウターは他ブランドでは見られない堂々としたシルエット。
カラーリングや丈の長さといったアシンメトリーのデザインも展開。
メタルの入った素材の上にコールドダイを施した退廃的でムラ感のあるシリーズは強いインパクトを残しました。
数あるプロダクトの中、特にダウンはFASCINATEバイヤーの小林も納得のアイテム。
また、ZIGGY
CHENの服に合う靴が欲しいといった要望も多いらしく、シューズもリリース。
大きい見た目とは裏腹な軽い作りは履いた時の疲れやストレスを感じさせないでしょう。
メガネはお馴染みの丸型だけではなく楕円のものを提案するなど新しい挑戦も伺えます。
マニアックで精巧なブランドの服作りは、服好きを唸らせる醍醐味を秘めた唯一無二の存在へと進化を続けていました。
1.UMA WANGの個性的なアイテム
2.柔らかい生地感とシルエット
3.ただクラシックなだけで終わらせない20-21AWコレクション
4.深みのある色展開も目を惹く
5.6.7.個性的な作品は特徴のある生地から生まれる
8.深いブルーの入ったパンツはデザイン性が高い
9.レディースのコレクションからは鮮烈な赤色のアイテムが数多くリリース
10.口当たりの優しいブランドのワイン
UMA WANG / Country of origin : China
クラシックなシルエットに程よいデザイン性を持たせたUMA
WANGのコレクション。
展示会に参加するのは今回が初となります。
左右で配色の異なるアウターや、それぞれの生地に加工を施した面白さは見る者、着る者を惹きつける魅力を具に感じさせます。
生地に重きを置き、こだわって作られるデザインのプロダクトの一つ一つが独特なオーラに包まれ、今季のコレクションでもデザイナーのZhi
Wangが作り出す世界観に溢れています。
着心地の軽さはレディースも展開するブランドならではといったところでしょうか。
UMA
WANGのナチュラルなパワーに満ちた20-21AWコレクションでした。
1.美しい輝きを放つシューズコレクション
2.新作のハイカットスニーカー
3.加工によって毛羽の違いを持たせたシープレザーは表情に奥行きを出す
4.代表的なモデルでもあるサイドゴアブーツ
5.無駄のないフォルムは洗練された雰囲気がある
6.レザーグローブコレクション 左・カンガルー 右・ペッカリー
EMATYTE / Country of origin : Italy
20SSでのレビューでも少し触れた衝撃的な履き心地のスニーカー、実はこのパリ出張のために個人買いしました。
はき心地は抜群、ショールームではデザイナーのGabriele
Calvetti氏も喜んでくれました。
20-21AWではそのスニーカーからハイカットタイプをリリース!
つま先から足首まで、よりフィット感を引き立たせたはき心地を実現。
レザーはカンガルーとシープの2種類展開で、サンプルはシープレザーで作成したものでした。
毛羽立ちにムラを持たせ、エイジングではその部分で違った表情が見られるのだそう。
シューズ以外では、レザーグローブがラインナップとして登場。
素材はスマートな印象のカンガルーと上質な雰囲気を醸し出すペッカリーの2種。
しっとりとした吸い付くような肌触りはEMATYTEならではのレザープロダクトとなっております。
1.スノーグレーのコートは冬らしい印象を持つ
2.いくつかの色が混じったアウターや赤色のシャツはブランドらしい色使いが表れている
3.20-21AWのパンツシリーズ
4.コレクションの豊かな表情が伝わる色とりどりのスワッチ
5.立体的なシーム部分
6.優しい光の入るショースペースはブランドの世界観とマッチしていた
7.ウィンドウペーンのセットアップ
individual sentiments / Country of origin : Japan
前回と同じ、セーヌ川の近くに位置するアットホームな展示会場。
デザイナーの伊藤洋子女史がこだわって作る個性の強い印象的なファブリックは同ブランドの得意とするところであり、20-21AWのコレクションでもその片鱗を見せます。
ラックに並んだ作品からは落ち着いた色味のものから発色の良い赤のカットソーやシャツ、カラフルな生地などの色使いの幅も広い。
アイテムとしてはウィンドウペーンのセットアップやスノーグレーのハイネックのメルトンコートが目を惹きました。
上記のふたつ、写真でもご紹介しておりますがフィッティングモデルのポールさんにイメージ写真を撮影させてもらいました。
これがまたよく似合っていてブランドのかっこよさに改めて気づかされました。
individual
sentimentsが持つ大人びた色気が感じられるコレクションのラインナップは注目です。
1.白を基調としたショールームに並ぶ20-21AWコレクション
2.色味の違うブルーを組み合わせたシャツやジャケットは上品なスタイリングを作る
3.違う素材を組み合わせたアイテム
4.さりげなく黒を差し込むことで深みのあるブルーを表現している
5.帽子やストールのコレクション
6.小物も数多くリリースしていた
7.今季のテーマにもなった百科事典の背表紙を刺繍としてコレクションに落とし込む
8.9.10.アイテム数も豊富な20-21AWコレクション
STEPHAN SCHNEIDER / Country of origin : Belgium
前回の20SSのテーマ’’SANDY
DIY’’の展示会で作り込まれた空間とはうってかわって20-21AWでは洗練された空間を演出。
濃いブルーと黒を交えた落ち着いた印象のニットや、素材のぬくもりを感じられる柔らかい生地など。
人工スエードとのコンビネーションであったり、ウールコートにはニットの切替を組み込むなど風合いの違うものを組み合わせた作品が多数。
正統派でスタイリッシュなシルエットを作りつつも、コンセプトでもある百科事典の雰囲気を刺繍で表現するなど遊び心の混じったコレクションとなっていました。
シンプルな作品にブランドのオリジナリティを注ぎ込んでいくSTEPHAN
SCHNEIDERのプロダクトは柔らかくも風格のある佇まいを見せていました。
初日は以上の5件で終了です。
途中2組に分かれて回る時間がありましたが、私が回った5件を紹介しました。
とはいえ基本的に私は小林に同行しており、ブランドによっては小山も一緒になったりしますが、桃谷と保田とは別行動。
1日目で別チームはParts of
4、10sei0otto、Proposition、nude:masahikomaruyama、MIHARA
YASUHIROのランウェイを見にいったりしているのでそちらの話も是非お店で直接彼らにも話を聞いてみてくださいませ!
今回宿泊したアパート、5人で一部屋での宿泊なのですが綺麗な上に広く、部屋数も多い!
シャワールームもトータル4つあり、まさに贅沢な空間。
と思ったですがタンクが小さいのかお湯がすぐになくなり私は2日連続冷水状態でシャワーを浴びることに…。
朝にシャワーを浴びる桃谷は全然平気だったようで、一日の最後に入る私の時にはすっからかんになっていたのでしょうか?
まるで修行かのような入浴は地獄でしたが3日目から小林に順番を譲ってもらったり、できるだけお湯を節約したりでなんとか乗り切ることはできたのですが、前述の扉の件いいシャワーの件といい時々牙を剝くアパートなのでした。
2日目はYohji Yamamoto、DEVOA、The
Viridi-anne、DUELLUM、GUIDIの様子をお伝えします