SUBLATIONS デザイナーインタビュー

「着続けてもらって完成する」SUBLATIONS 中村泰貴が語る、文脈と見えない場所の作り込み

2026年10月6日

ブラウン系ジャケットと黒のパンツが見えるルックのディテール

作り手の思想にフォーカスを当て、クリエーションの裏側にせまるデザイナーインタビュー。今回は、この秋冬から FASCINATE で取り扱いを始めた SUBLATIONS(サブレーションズ)です。

デザインと生産を担う中村泰貴氏と、PR出身の金山大成氏。まったく出自の異なる2人が、2020年に立ち上げました。ブランド名の元は、相反するものを合わせて新しいものを生み出すというドイツ語の哲学用語「アウフヘーベン」。その英訳に、2人で作ることを示す複数形のSをつけています。そしてこの名前の意味が、そのまま毎シーズンのテーマの作り方になっています。

取材の前にサンプルと製品を見せていただいて、まず驚いたのが縫製と生地でした。その「良さ」はどこから来るのか。服を作り始めたきっかけから、生地の決め方、着る人には見えない場所の作り込みまで、中村氏にたっぷりと伺いました。(2026年9月1日、オンラインにて)

アトリエのデスクで仕事に向き合うSUBLATIONSのデザイナー、中村泰貴氏
SUBLATIONS デザイナー 中村泰貴氏

DESIGNER PROFILE

SUBLATIONS / 中村泰貴

デザインと生産を担う中村泰貴氏と、PR出身の金山大成氏が2020年に設立。相反するものを合わせ、新しいものを生み出す「アウフヘーベン」の英訳に、2人で作ることを示すSを重ねたブランドです。

中村氏はテーラーとデニムの現場で経験を積み、縫製・生地・見えない部分の作り込みを追求。「着続けてもらって完成する」という考えを軸に、着る人とともに育つ服を作っています。

CONTENTSこの記事の目次

ブラウンのアウターと淡いブルーのデニムを合わせた全身ルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 01

「ダサい弟は嫌だ」——テーラーとデニムの現場へ

服を作ることに興味を持ったのは、いつごろですか。

きっかけは高校に上がるときです。姉から「ダサい弟は嫌だ」と言われたんです。それまで洋服に何の興味もなかったので、自分はダサいんだという認識を持って、そこから焦って調べるようになりました。

1986年生まれだと、ちょうどヒップホップが一般化した頃ですね。

僕も例に漏れず、レイカーズのビブスを買いに行ったんですけど、本場のものはすごく大きくて。僕は小柄なので、これは自分の着るべきジャンルじゃないなと。一方で、僕は映画がすごく好きで、ハリウッド映画の主人公はジャストサイズやフィットした形を着ている。自分に合っているのはそっちだなということで、今のテイストが決まりました。

当時、メンズの服は買える場所が少なかったですよね。

本当に少なくて、レディースの一角にちょっとある程度でした。買える範囲に欲しいものがなかった。そのときに母が「ないなら作っちゃえばいいんじゃない」と言ってくれたんです。母は夜間の専門学校に通っていたらしくて、服作りを教えると。最初に欲しかったのはコートだったので、コートから作り始めました。

それで完成する手前くらいで、「作り方を忘れたから自分で調べて」と言われて(笑)。人に頼っちゃだめだなと思って、自分で本を買って、独学で作るようになりました。高校1、2年の頃です。

その後、文化服装学院の夜間で学ばれて、最初に入られたのは銀座のテーラーですね。

銀座英國屋です。厳密に言うと、縫製部隊のほうに配属されました。若いときに縫製をやれたのは、すごく勉強になりました。

そのあと、OEMの会社でアディダスの生産管理をされて、エドウインに移られたんですね。

まだオフィスが日暮里だった頃に3年、企画生産という、ものづくり全般を担う部署にいました。エドウインは、ものづくりに対する人材教育がとても素晴らしいんです。入社してすぐに縫製場に1か月間、加工場に1か月間、冬の秋田に住み込みでガッツリと研修を受けさせてもらいました。実際に現場で、裁断から加工、出荷まで、デニムができていく一連の流れを経験して知ることができたのは、今でも大きい財産です。

テーラーからデニムへ。真逆ですね。

テーラーにいたとき、縫製の先輩が半分デニム業界への憧れで言っていたんです。スーツは縫い終わったらそこが完成形で、お客さんがそれをキープする。体型もブラッシングも、完璧な状態を保つ服だと。でもデニムは、縫った時点ではまだ未完成で、穿き潰してボロボロにして色落ちして初めて完成する。「だからデニムっていいよな」と。当時は先輩の仕事の愚痴として聞いていたんですけど、そのアイデンティティの差はすごく面白くて。

短い丈のジャケットと濃い色のワイドデニムを合わせた全身ルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 02

「相反する要素を合わせて、新しいものを作る」——2人で始めたブランド

金山さんとは、エドウインのあとに移られたアーバンリサーチで出会われたんですね。

そこで出会ったのがきっかけです。金山は石川で店長をやっていました。当時まだ新しかったInstagramが伸びているということで東京に引き抜かれて、企業のPRをしていたんです。お互いブランドを始めたくて、社内でくすぶっていたところがあった。たまたまお互い話す機会があって、そこでブランドをやりたいという話をして。僕は完全にものづくり畑、彼はPR畑で、新しい顧客にリーチできる。ちょうどコロナになって、当時はまだ珍しかったECでの受注生産でやろうかと。それで始めたのがSUBLATIONSです。2020年ですね。

ものづくり畑とPR畑。ブランドの背景として、だいぶ強いですよね。

金山と最初に喋ったときは、当時始まっていたインフルエンサーブランドのようなものをやりたいのかなと思って。最初は僕もちょっと警戒していたんです。でも彼としても、ちゃんと一つのドメスティックブランドとしてやりたい、将来的にパリコレクションのランウェイを歩けるようになりたい。そういう、ちゃんとしたビジョンがあった。僕ももちろん、ものづくりでコレクションに出るというのが前提だったので、それだったらまったく新しいやり方として始められるなと。だから最初から、クオリティへの目線は高いところが前提になっています。

ブランド名についても聞かせてください。

ブランド名が持っている意味、相反する要素を合わせて新しいものを生み出すというのは、そのまま体現していこうと。未だに、SUBLATIONSという名前はいいなと思っています。「サブレ」と略されるのが日本の中での単語の強みで、フックになる。自画自賛ですけど、店頭でもぜひ「サブレ」と呼んでもらえたら。

お2人の意見が割れたときは、どう決めているんですか。

大体どっちかが折れて、話し合いですね。あとは形になって並んでくると、どこがノイズかはなんとなくわかる。ブランド名通り、2つの作用が一緒に新しいものを作っている。僕ら2人のやり取りが、ある意味サブレーションなんです。

黒のカーディガンとチェック柄のワイドパンツを合わせた全身ルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 03

「途端に借り物っぽいものになってしまう」——文脈という背骨

以前のインタビューで「文脈に気をつけている」とお答えになっているのを読みました。文脈とは、具体的に何を指していますか。

歴史とかカルチャー、カテゴリーという言い方に変えてもいいと思います。テーラーをやっていたときに特に感じたんですが、テーラーにはそれぞれのルール付けや、フィッターさんごとのこだわりがありますよね。それがなぜそこになったのか。たとえば肩幅の広いテーラードが、なぜその形になったのか。トミー・ナッターがブリティッシュで流行らせた、その派生なのか。ズートスーツが好きで、そのカウンターカルチャーであるブラックミュージックが好きだからそちらに行くのか。バイクカルチャーが好きだからこの形になるのか。

そういう培ってきたものを理解しているかどうかと、その服が持つ形にどこが合っているか。そこがずれると、途端に借り物っぽいものになってしまう。ポケットの位置一つ、色一つでもそうです。軍物ならオリーブですが、アメリカは緑っぽい、イギリスは柔らかい、共産圏はグレイッシュ。文脈があった上で、テーマに沿ってどこに置くかというところで、初めて背骨みたいなものができると思っています。

お客様がその文脈に気づくかどうかは、気にされますか。

まったく関係はないんです。ただ、知ってもらえたときの気づきの快感みたいなものはあると思います。僕が好きになった服はその文脈があった服だったので、僕もその仲間入りをしたい。そこはすごく大切にしているポイントですね。

今の若い人はあまり雑誌を読まなくなっていますよね。僕が服を好きになり始めたときは、月に2冊は定期的に買っていました。メンズノンノの白黒のページがすごく好きで、スタイリングというよりは軍物の歴史とか。当時はエディ・スリマンなどがコレクションごとに音楽を紐づけていて、グラム特集みたいなものがある。そういうのがすごく好きだったんです。

その白黒ページの感覚が、今のSUBLATIONSに繋がっているんですね。

雑誌を読まない分、そういう文脈に触れる機会が少ない。SUBLATIONSが裏テーマ的に文脈を仕込んで、「このディテールなんだろう」と調べてくれる。あの白黒ページみたいな役割で、文脈が広がるきっかけになってくれたら、めちゃくちゃ嬉しいなと思って仕込んでいるところはあります。

ベルトを配した黒のジャケットとグレーのパンツのルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 04

「まず生地と縫製」——生地の決め方、工場の選び方

サンプルも製品も見せていただきましたが、クオリティが高い。その「高い」を、どこで判断していますか。

まずは生地ですよね。金山と最初に話して、こだわろうと決めたのはまず生地と縫製。なぜそこかというと、コロナ禍にB2Cの受注生産で始めたので、僕らはオンラインの比率がすごく高いんです。洋服が届いたときに、画面で見ていた色と違うとか、着てみたらデザインやシルエットが思っていたのと違うというのは、しょうがない。ただ、触ったときに「何かいい生地が届いた」と思ってもらう。

ブラウン系の織り柄があるコートとチェック柄パンツのディテール
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

生地を決めるまでの流れを教えてください。

行けるタイミングがあれば金山と一緒に展示会も回りますし、ある程度宿題をもらって集めたりもします。ちょうど2週間前も尾州〔注:愛知・岐阜にまたがる毛織物の産地〕の一宮に行ってきて、ピックアップしてきました。

産地に直接足を運ぶこともあるんですか。

現状でも行けてはいますが、もっともっと行きたいというのが本音です。まだ生地屋さんのオフィスに行くか、こちらに来てもらって選ぶことが多い。もう少し現地の機屋さんに行って、生地を織っている方とコミュニケーションを取りながら、オリジナル生地を作れるといいなと。それは、これからの課題です。

それでもいい生地はセレクトさせてもらっていて、毎回こだわりのウール素材は1素材必ず入っています。それにデニムのベーシックなラインがあって、あとはシーズンテーマを象徴するもの。

オリジナルで作っている生地もあるんですか。

次のSSのラフウールのシリーズはオリジナルで作っているものです。あとは定番でやっている、僕らが「ヘビーウール」と名前をつけているもの。ブラックは定番なんですけど、カラーは都度別注で仕込んでいます。

生産は、国内でされているんですか。

基本的には国内です。ニットとか、仕様が複雑すぎて縫えないときに中国にお願いすることもありますけど、今シーズンは全て日本です。個人的には、コミュニケーションが密に取れるところとやりたい。基本的には縫っている現場を見て話してからお願いしたいんです。設備とか、どれくらい中間プレス〔注:縫う途中で、工程ごとにかけるアイロン〕を入れているかは、行かないとわからない。あとはシンプルに、できるなら国内のGDPを上げる努力をしたい(笑)。

縫製で、譲れない基準はありますか。

一番とか最低限というのは難しいですね。縫い落ちがあるとか、当然のところは別として、求める表情によっていいステッチは変わります。西の工場はラフな表情が出るのがいいし、北の工場は主に綺麗に仕上げる。地域によって表情が変わるので、ラフさがほしいものを、綺麗に縫う工場には出さない。そういう得手不得手はこだわっているところです。

ウエストを結んだブラウン系コートの全身ルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 05

「安易にプラスチックを選ぶということはしない」——ボタン、肩パッド、襟の芯

資材についても、こだわりがありますか。

基本的にSUBLATIONSは、貝ボタンか水牛ボタンか金属ボタンしか使わない。プラスチックのアジャスターのようなものは置いておいてですけど。届いたときの話にも繋がるんですが、日常的に着ている以上、資材は常に触るところです。実は素材によって温度感があるんです。プラスチックって、温度があまり感じられないんですよね。質感も弱い。貝ボタンは触るとひんやりしてカリッとした感じがある。水牛ボタンは暖かみがある。金属ボタンはひんやりした硬い質感。

ずっと触り続けるところの、皮膚で感じる触感みたいなものは、服好きが服を選ぶポイントになる。資材も一つのクオリティとして、値段は10倍以上違ったりしますけど、安易にプラスチックを選ぶということはしないようにしています。

着る人には見えない場所では、どこに手をかけていますか。

わかりやすいところで言うと肩パッド。英國屋時代からずっと付き合いのある、テーラー御用達の資材屋さんなんですけど、直接行って職人さんと話して買っています。他との違いは、天然素材で作られていて、手で刺してあるところ。表地と一緒に経年変化する肩パッドなんです。

化学繊維だと潰れて終わったり、逆に形がずっと崩れなくて、洋服はへたって体に馴染んでいるのに肩だけガチッとしたまま、というズレが出る。天然素材ベースだと表地と一緒に体に馴染んでくれる。本当に微妙な差だし、管理する人によっても変わってしまうんですけど、一つこだわっているところです。

ほかには、どんな場所がありますか。

襟の芯です。使うシーズンと使わないシーズンがありますけど、本麻芯という、糊で固くした麻の芯を上襟に使っています。接着ではなくて。アイロンワークで襟の形に整えてから使える。昔、海外のメゾンのスーツをばらしたときに襟の芯がポリエステルだったことがあって。上襟の芯だけは、うちのほうがちょっと勝っているかなと(笑)。見えないことばかりですね。

長く着たときのことまで考えて作られているんですね。

着続けてもらって完成する。そういうブランドになってもらえたらいいなと思っています。

ボタンを並べたグレーのカーディガンとシャツのディテール
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 06

「スタイルがいい人が着て、その瞬間美しいもの」——シルエットの基準

SUBLATIONSのシルエットで、必ず守っている基準はありますか。

パンツで言うと、メンズのパンツはお尻——僕はケツと言っていますけど——ケツの感じが大事。ヨーロッパっぽい平たいお尻が一番かっこいいと思っていて、ワイドパンツでもデニムでも、お尻が平たくなるような感じにしています。

バックスタイルをすっきり見せたい、ということですね。

お尻は特にそうですね。トップスは比較的、シーズンや生地によって変わります。着心地に直結するアームホールとか。一番好きなテーラードのパターン的なこだわりで言うと、ゴージライン〔注:上襟と下襟を縫い合わせた線〕は気をつけているところです。ラペルの刻みの高さと角度。ここは何回も調整します。テーラードジャケットは、ここで表情がすごく変わるので。

ミリ単位でこだわっていく、ということですか。

基本的に「ミリ単位にこだわる」という言い方はしないようにしています。正直1、2ミリは誤差なので。ただ、ゴージラインの高さは本当にシビアで、高さと角度で全然顔が変わる。ロー気味だけど角度がつきすぎないところが、SUBLATIONSの特徴な気がします。あとは肩の縫い代を袖側に持ってくるか身頃側に持ってくるかで、カチッとするか柔らかくなるかが一気に変わる。それもシーズンによって、どっちにするかはシビアに見ています。

サンプルが上がってきたときは、どこから見ますか。

基本、届いたら金山が着用して、僕が外から見る。金山は着心地とか着たときの印象をズバズバ言って、僕はアイテムとしてのバランス。鏡で見るのと、着て見るのは違うので、そこも2人の強みではあります。

シルエットの気づきというと、たとえばどんなことですか。

以前の職場で、パンツを大勢で試着し合って意見を出し合うと、平均点になっていくのを見ました。動きやすさを優先するうちに、お尻のところに「運動量」という名のゆとりがどんどん増えていく。僕から見たらシルエットとしてはファッションじゃないものになっていく。そのプロセスがすごく嫌だったんです。

では逆に、目指しているのはどんなシルエットですか。

海外のブランドもそうですけど、スタイルがいい人が着て、神がかって見えるくらいでいいと思っていて。着たその瞬間に美しいもの。体型が合わなくても、その服に体を合わせにいく、くらいでいいと思っています。そのスタイルだからこそ、海外ブランドの服はいいシルエットが出る。金山はすごくスタイルがいいので、足も長いですし、金山が着て一番いいシルエットでやると、日本人の中で一番綺麗になる。それは本当にSUBLATIONSの強みかなと思っています。

腰にニットを巻いたグレーと黒のレイヤードルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 07

「毎シーズン、裏テーマで映画を置く」——GENTLEMEN WILD ONE

毎シーズン、相反する2語をテーマにされています。今シーズンの GENTLEMEN WILD ONE は、どう決まったんですか。

最初のほうに話し合ったときに、金山の中で綺麗めとかチェスターみたいなキーワードとイメージがあって、それを探って広げていきました。最初は金持ち父さん貧乏父さんじゃないですけど、ホワイトカラーとブルーカラーが仮の題で、リッチ/プアみたいなテーマだったんです。ただご時世的にセンシティブというか、人を傷つけるテーマは良くない。それで、ホワイトカラーとブルーカラーの差をどう表そうかと。紳士の「ジェントルメン」と、映画『乱暴者』〔注:原題は The Wild One〕のような野生的な男の「ワイルドワン」に落ち着きました。

これは僕の中だけのルールで、外に話すことはほぼないんですけど、毎シーズン裏テーマで映画を置くんです。今シーズンはその話をしていて思い出したんですけど、僕は基本的に年350日、映画のTシャツで過ごしていて。ちょっとこれ、見えますか。

『アメリカン・サイコ』ですか。

そうです。『アメリカン・サイコ』〔注:1980年代のニューヨークの金融街が舞台の映画〕がちょっとテーマでありまして。あの時代のアルマーニ的な空気感とか、チェスターだったり、ファーのジャケットだったり。少し下品めなラグジュアリーみたいなところは考えていました。多分それはスタート時に自分が少し頭に入れておくくらいで、そこからお互いキャッチボールして、要素が減ったり増えたりします。

そもそも、なぜ金持ちと貧乏だったんですか。

どちらかというと、そのままチェスターがやりたい、綺麗めがやりたいというところから始まって。ニューヨークのウォール街っぽい空気感が頭の中にありました。ダブルのチェスターを着て、革の手袋をして、下から湯気がファーッと出てくるところを歩くイメージがあって。そこから行った感じですね。

赤いシャツとブラウン系アウター、ワイドパンツを合わせた全身ルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

CHAPTER 08

「ここまでやっているとは思わなかった、を当然に」

最後に、ブランドのこれからについて聞かせてください。

やっぱりランウェイは出したいですね、本当に。パリコレをやるなら、まず東コレができないと、というのもあると思います。SUBLATIONSは多分、ファッションのブランドの中でも独特の立ち位置があると思うんです。だから、ファッションの匂いのするブランド同士の繋がりの枠の中に、もうちょっとしっかり入っていきたい。入っているという認識をお客さんに持ってもらいたい。

今回お話しさせてもらったみたいに、「ここまでやっているとは思っていなかった」ということを、ある種当然のようにしていきたい。「SUBLATIONSだったらこだわっているよね」というイメージです。あとはオンラインが多いので、フィジカルなお店で、しっかり世界観とお客さんが出会う場を作れたらいいなと思っています。

黒のブルゾンとワイドパンツに大きなバッグを合わせた全身ルック
SUBLATIONS 26-27AW コレクションルック

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取り扱い:FASCINATE_THE R(大阪)/FASCINATE KYOTO/fascinate-online.com
Interviewer & Text: 森崎 徹(FASCINATE_THE R)

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