Types of leather
and
basic Knowledge
革の種類と基礎知識
バッグや靴、ウエアにベルトなど、人々を魅了してやまないGUIDIのレザーは、品質だけでなくその多様性も魅力です。
より深くGUIDIの作品を楽しむために、ここでは代表的なレザーをご紹介します。
Tanning methods in line with tradition 伝統に乗っ取ったなめし方
GUIDIはイタリアのトスカーナ地方に伝わる
伝統的なベジタブルタンニンなめしの手法を用いて
時間をかけ、ゆっくりと革に栄養分を与えながら革を製作しています
一般のベジタブルタンニンなめしは
堅牢度が高い反面、硬い質感に仕上がることが多いのですが
GUIDIのレザーは独特の雰囲気を醸し出しつつも、柔らかく吸い付くような感触。
馴染みの良さに加えて、経年変化も期待できるレザーです。
希少性の高いフルグレインレザー
GUIDIはフルグレインと言われるレザーを用いています。 フルグレインとは、革の一番外側の体毛を取り除いただけの皮革のことで、生前にできた自然の傷などを隠さず、そのままの性質を保持しているレザーのこと。 フルグレインレザーは、原皮の状態に大きく左右されるため、生産できる数が非常に限られており、それだけで希少なレザーです。
Types of Leather レザーの種類
ホースレザー
GUIDIでは最も有名かつ多くの作品に使用されている代表的なレザー。 シボやトラが少なく滑らかな銀面をしており、引き締まった表情からは端正で力強い雰囲気が漂います。 重厚な面持ちと控えめな鈍い光沢感が高級感を演出しています。
コードバン
GUIDIのコードバンはパンと張ったハリと質感と非常になめらかでしっとりとした手触りで馴染みの良さも兼ね備えているのが最大の特徴。 整然としたキメの細かさに加え、光沢をたたえた表情はどっしりとした強さも伺えます。 もともと希少性の高いコードバンですが、ベジタブルタンニンでここまで滑らかに柔らかい馴染みの良さを実現できる技術の高さはGUIDIならでは。 まさに[革のダイヤモンド]と呼ぶにふさわしい高級感のあるレザーです。
カーフレザー
ホースレザーと並んで多くの作品で見かけるカーフレザー。 GUIDIのカーフの特徴はハリと光沢が控えめなマットな表情と、ホースよりも細かくシボが刻まれた銀面。そして柔らかく包み込むような質感です。 強さを感じさせるホースやコードバンに比べて、力強い印象は控えめで穏やかな主張感。 もちもちとした手触りでシューズを履くとその感触をより実感できます。
ベビーカーフレザー
カーフレザーのなかでも、特に希少な生後 3 ヶ月以内の子牛から取れる「ベビーカーフ」 カーフレザーよりもシボの感覚やキメが細かく、柔らかさはあまり変わりませんが、取れる量が少ないため、より希少性が高いレザーです。
バッファローレザー
バッファローは同じ牛科に属するカーフと同じくハリは控えめで柔らかい質感ですが、 見た目の雰囲気は大きく異なります。 バッファローはカーフよりもシボが際立ち、毛穴も鮮明に見えるなど、野性味のある雰囲気が特徴で、シボが無骨な雰囲気を生み出すため、ミリタリー系のレースアップブーツなどは相性が良いレザーです。
バイソンレザー
バイソンは深く立体的に刻まれたシボが陰影を生み出し、レザーの表情で作品に見た目のインパクトを与えることができる数少ないレザーの一つ。 バッファローよりも大きく太いシボがあり、より無骨さが前面に出たレザーと言えます。 ホースとは違うニュアンスの力強さがあり、バッファローレザーとともに野生的な表情が特徴的な見た目をしています。
カンガルーレザー
最大の特徴は見た目の軽さ。 柔らかさと軽さ、伸縮性に優れていることに加えて、革の厚みがそれほどないため見た目の雰囲気にも軽さがあり、軽快な印象を与えます。 カーフやホースよりも非常にきめの細かい表情をしており、シボ感もカーフよりも立体感がありますが控えめです。
ドンキーレザー
ドンキーレザー(ロバ革)ははGUIDIレザーの中では厚みがあり、最初は硬さを感じる革ですが、逆に言うと経年の変化を最も実感できる革とも言えます。 ホース等に比べてややマットな質感で、カンガルーと同様に細かく立体感のある特有のシボがある表面をしています。 光沢感はカーフと同じくらいですが、雰囲気は真逆の無骨で土臭い雰囲気が感じ取れるレザー。
スタッグレザー
鹿革の一種であるスタッグは落ち着きのある見た目と光沢感に加えて、刻まれたトラやシボが特徴的なレザー。 見た目はカーフと近い印象を受けます。 カンガルーと同様に、伸縮性に優れ、なおかつ軽さもありますが、こちらは革の表情の荒々しさから程良い力強さを感じ取れます。
ゴートレザー
バイソンの立体感と、ドンキーの細かさをを併せ持った表面のシボが印象的なゴートレザー。 染色の具合でこのシワが生み出す陰影や色ムラが作品に味わいを与えます。 しなやかでかつ頑丈なレザーから生まれるシワ感も無骨な印象がよく現れておりますが、GUIDIの革の中では柔らかい部類に入ると思います。 薄くても耐久性のある革と言われるゴートレザーですが、GUIDIでは厚みを持たせており、さらに屈強な仕上がりとなっています。