日本の古き良き時代を想起させるノスタルジックな雰囲気を纏い、国内外から厳選した生地の質感や風合いを大切にした衣服を生み出すブランド、NOUSAN (ノウザン)。
デザインからパターン、縫製、そして染色の全ての工程をアトリエで手がける完全なハンドメイドが魅力です。
今回は、FASCINATE THE_R(大阪心斎橋)でお取り扱いをしている、NOUSAN (ノウザン) 25SSコレクションについて詳しくご紹介いたします。
本記事を通して、最新コレクションの魅力をテーマ、特徴、デザイン、素材感といった多角的な視点から紐解いていきます。
NOUSAN 25SSのテーマ:「祈り」に込められた願い
NOUSAN 25SSコレクションのテーマは「祈り」です。
争いや災害が絶え間なく続く現代社会において、文明が発達した古来から現代にかけて、私たち人間と密接に関わりのある「祈り」。
デザイナー自身も大きな地震を間近で体験し、人々が過去に自然災害や危機的状況に直面した時、国や宗教の違いを超えて「祈り」によって心の平安や救いを求めていたことに気づき、今回のテーマに繋がったそうです。
家族の安全や町の復興を願い、同じ悲劇が二度と繰り返されないように祈る。
「祈り」という大きな枠組みから派生したデザイナー自身の「平穏無事を願う祈り」をテーマに、NOUSAN 25SSコレクションは衣服を通して表現されています。
NOUSAN 25SSコレクションの特徴:日本の夏に寄り添う快適な衣服
素材感と手作業を大切にし、テーマに基づいた「祈り」から連想される神聖な雰囲気を纏わせつつ、NOUSANらしいシャーマン的な要素を孕んだエキゾチックな雰囲気のテキスタイルが衣服と見事に調和しています。
25SSコレクションでは、以前の春夏コレクションでは見られなかった新たな試みが多数展開されており、ブランドの進化を感じさせます。

日本の夏の高温多湿な気候に適したリラックスフィットのシャツやパンツ、そして半袖短パンセットアップなど、日本人の生活に寄り添ったアイテムが展開されています。
ゆったりとしたシルエットの中に清潔感と紳士的な要素を取り入れたデザインからは、ブランドのクリエイティブな力が遺憾なく発揮されています。
NOUSANの持つ既存のデザインや衣服のパターンを踏襲しつつ、25SSではさらにディテールがアップグレードされ、新しい衣服の展開に挑戦するブランドの姿勢が明確に示されています。
デザイナーの服に対する飽くなき探求心と情熱が、25SSコレクションを通して力強く表現されています。
「祈り」の場に身を置く古来の衣装からインスパイアされたデザイン
NOUSAN 25SSのデザインは、「祈り」と深く関わる牧師や僧侶、祈祷師など「祈り」の場に身を置く人々の衣装からインスピレーションを得ています。
例えば、日本でも目にする機会のある僧侶が着用する「法衣(ほうい)」や「袈裟(けさ)」に見られる、ドレープのある生地使いやフォーマルなシルエットを、ブランド特有のバランス感覚で再構築し、ノスタルジックでありながらもモダンな印象を与えています。

さらに、NOUSANのブランドコンセプトである「シンプルで長く着続けられる衣服」という理念も、25SSのデザインにしっかりと息づいています。

また、NOUSAN ジャケットの中でも一際目を引く「4 button jacket / dusk」は、シンプルなデザインと25SSのテーマである「祈り」を捧げる古来の人々を彷彿とさせる要素を融合させ、他に類を見ないオリジナリティを体現しています。
25SSのテーマである「祈り」と、型特有の「dusk」というネーミングが示すベーシックな雰囲気が相まり、まるで燃え盛る炎を静かに鎮めるかのような、静寂で深遠な趣を醸し出しています。
この独特の風合いは、日常の風景や社会状況、そして古い写真などから着想を得たデザイナーの豊かな感性と卓越した表現力によって生み出されたものであり、「祈り」という25SSのテーマを雄弁に物語っています。
テーマをより深く、そして多角的に反映させる素材と生地

NOUSANは、毎シーズン、新たなファブリックやユニークな染色を施した生地をコレクションに採用しています。
これは、NOUSANが衣服の製作過程において、素材感と生地選びを何よりも重視している証と言えるでしょう。
ブランド独自で手掛ける生地染めの工程は、完全なハンドメイドで行われており、唯一無二の個性を生み出しています。
その不完全な美しさ、そして洗練された風合いは、機械縫製や大量生産では決して再現することができません。

NOUSAN 25SSでは、主にリネン、コットン、シルクといった天然素材を使用し、夏場に快適な着用感を実現しています。
これらの素材は、日本の蒸し暑い気候にも最適であり、NOUSAN 25SSの衣服を涼やかに、そして心地よく着用することができます。
さらに、地震で見た地割れや破壊された窓、そして建物といった光景を生地の質感で表現することで、「祈り」というテーマをより深く、そして多角的に反映させています。

全体的に荒いテクスチャーを取り入れた衣服は、使い古された牧師や僧侶、祈祷師の衣装が持つエスニックな雰囲気を纏い、リネン素材でありながらも独特の風合いを醸し出しています。
また、上質な薄手のリネンに、京都の熟練した職人が手作業で染料を乗せ、繊細な模様を描き出すという、高度な技術も駆使されています。

この手作業によって生み出されるランダムな柄は、まるで生きているかのような躍動感を持ち、衣服に唯一無二の魅力を吹き込んでいます。
加えて、熱で溶けて縮む特殊な糸を部分的に採用し、熱縮絨加工を施すことで、生地に独特の凹凸感を生み出す「シュリンク加工」など、卓越した縫製技術もNOUSANの特徴です。

こうして生まれた生地は、見る者を圧倒するほどの存在感を放ち、NOUSANの衣服にさらなる深みを与えています。
25SSコレクションで使用された素材や生地は、さらなる研究と開発が進められており、今後のシーズンでの展開が期待されます。
今回は、NOUSAN 25SSコレクションの魅力を、様々な角度からご紹介しました。
NOUSANの世界観、そして25SSコレクションへの期待感が高まりましたでしょうか。
NOUSANのアイテムは、1点1点ハンドメイドで丁寧に仕立てられています。
また、名古屋でポップアップと同時に受注会もしているので興味があれば是非お越しください。
店頭で実際に手に取って、素材感と生地感から伝わるデザイナーの魂を感じてみてください。
お客様のご来店を心よりお待ちしております。
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